愛染隼人の女の詩集 涙の北帰行

これでいいと けじめをつけて

すべてをすてた 愛のゆくえは

涙に肩寄せて 別れに 風吹いた

だから だから 北へ帰ります

あゝ泣くは涙の 北帰行 あゝ…

帰りの船に なみだ落として

波に花咲く きのうの恋を

なみだで汽笛が

薄らぎ 瞼に宿る

だけど だけど 北へ帰ります

あゝ思いで荷物の 北帰行 あゝ …

愚痴を零した おんなの港

風に煽られ 幸せ逸れ

いいのこのままで

未練で 燃えて散りたい

そうね そうね TOKYO港

あゝ 生きる明日が恐い

北帰行 あゝ…

愛染隼人の女の詩集 恋が涙に沈む町

あなたの胸の 匂いに焦がれて

私…密かに思ってた

陰で花咲かして 星に踊って

夢のなかまで あなたを見てた

北風運命 恋が涙に沈む町 あゝ

どれだけ思い 悩んだことやら

私…随分泣いていた

たとえ恋が壊れても 思い変わらず

密かに思い 覚悟していた

女の運命 恋が涙に沈む町 あゝ

季節に落ちて 散る恋だけれど

私…未練あふれてる

駄目よ嫌よ捨てないで

願いはひとつ

あなたの胸に 帰りたいから

眩んだ運命 恋が涙に沈む町…

愛染隼人の女の詩集 ゆめ・逸れの女

この人だけはと 意気込んで

人生海峡 超え賭けてみた

けれど待っていたのは

苦労苦の字の 涙のしずく

妻と言う字は 飾り物なのね

ゆめ・逸れの女 あゝ…

胸をゆすられて 風に落ち

眠る子のように

何も言わずに

四季に崩れた恋の

後は追わずに ただ胸のなか

哀しすぎます 恋のゆくえが

ゆめ・逸れの女 あゝ…

風に震え立つ この恋の

幾ら堪えても 無理だと知った

風に散らせましょう

哀しみだけは なみだ流して

時代(とき)にながして

思いで捨てて

ゆめ・逸れの女 あゝ…

愛染隼人の女の詩集 思い切ないブルース

ひとりの夜は哀しい 恋が友達

昔話に花添えて 酒を汲み

涙でお酒を 薄めに飲んで

なみだ零して 月夜に吠える

あゝ思い切ないブルース…

人の賑やかな声に 寂しさ感じ

どうしてもあなたが欲しい

切なく苦しい心の 片隅で悶え

息を殺して 溜め息ついて

あゝ思い切ないブルース…

深まる夜の静けさ 眠れていない

あなたで知った哀しみは

恨まないけど 辛いだけだけど

枯れる涙に 私アホやねん

あゝ思い切ないブルース…

私アホやねん 騙されても

あなたしかいない

阿呆鳥 そんな阿呆鳥…