民事裁判で被告席に立った話

リーマンショックの頃です｡急激に売れなくなって返済不能に！
　融資残高1700万円程
窓口で状況を説明，，｡恫喝?です｡　一流銀行も金貸しです
おだやかに解決できる訳がなかった
隣のブースでも怒鳴られている
　どうする?　
書店で本を買い，，何を言われても，ただ頭を下げる
銀行との連絡は必ず取る事とあるため，毎月出頭｡
銀行窓口も不良債権に近いと判断すると，専門の部署に回されます
上野から四谷，，さらに池袋へ
 それから2年
滋賀に移ったのですが，東京に行けば必ず 窓口に顔をだす真面目な債務者
携帯に毎月連絡が有ります｡
返せる予定が立ちましたか?　
そして，債権回収機構に不良債権は移行しました｡という連絡
きっと取立てが厳しくなるだろう｡
　街の取立屋ではないので紳士的ですょ！
　不安が広がる｡債権機構から返済の要求が来た
お金がないので返済できない訳で，今の所見通しが立たない旨
返事をする
大津地方裁判所から債権機構からの訴で裁判をするので
期日指定で呼び出しが来ました｡
　どうする?
弁護士に相談するか?　電話でアタック，，　やはり金を出さなければ
良い答えは出ない｡　よし，助けを借りずに自分だけでやってみよう！
　ついに裁判の日が来た｡
法廷は昔，遠足で見学したり，映画でみる法廷と同じ
被告席に私　対する債権機構からは代理の弁護士｡
正面には裁判官
　別に悪い事をした訳ではなく，払えないだけで
もともと借りたい訳でもないのに貸してくれた金です
相手はそのリスクもかねて，金利を取った訳です
　卑屈になる事はない
裁判官から，，毎月幾ら返済出来ますか?　5000円〜7000円位です
それでは100年経っても返せませんよ｡
　確かにそうです｡
もっと具体的な返済出来る金額を相手と打ち合わせて
次回の法廷で決着してください
　3ヶ月後の日が決まった
債権機構の弁護士はわざわざ新幹線で大津まで来る訳だ
嫌な仕事だろうな
　通常弁護士に依頼すると　500万円程の金額で一件落着だろう
私は素人だが商売を永くやってきた｡値切りの経験は豊富だった
　銀行も不良債権を信じられない金額で業者に売り渡したはずだ
逆に業者は摂れる相手かどうか値踏みしている
 弁護士は30代の男性，ハウマッチ?　30万なら払えます
幾ら何でも1600万ですよ！　しかし無理です｡
　お金は今の所ないので，知合に借りられるのが30万なのです
困りましたね！いくら何でも三桁の数字でないといけません
　という事は，，100万で良いという事?
50万で手を打ちませんか?　会社と相談します
　そして70万円で決着
本当に私はお金が無かった｡
　知合に50万を借りた｡　そして70万を振り込む
1600万が　70万で清算する
知合から借りた50万は毎月25000円返済して昨年7月に完済した
その間アルバイト｡夏の暑い時期，冬の寒い1月，，良い勉強になった

教訓　金は無理に借りる事はない
　常に良い事ばかりは続かない｡逆風の時が必ずある
返さないとえらい事になる