ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■お掃除の苦手な人の為に~って好きな人は少ないですよね

2010-06-15 20:40:07 | ■建築アイテム
先日浴室のブラインドを掃除しました。
やはり手間が掛かりますよね。

窓から取り外し塩素系洗剤でクリーニングしました。
途中漬け置きしたした時間を除けばざっと10分程度の仕事。
普段はお風呂の後に水掛けて石鹸カスを落として乾かしていたんですけど、シャワーだけの時とかにそのケアを怠った為に矢印のように若干カビが付着しちゃったんですね。
約1年半の汚れがその時間で取れるのだから、我慢できる手間ではありますが、こういう掃除が重なると大変ですよね。

ブラインドイン複層ガラス・Tostem


そこでお勧めなのがこのブラインドイン複層ガラス。
ペアガラスの間にブラインドを閉じ込めた優れものです。
ガラスとガラスの間にブラインドが入っているので汚れがつき辛く(着かない)、お掃除が簡単なんですね。
サッシの障子の中にブラインドが入っているのでスッキリとしていて浴室や台所周りに有効なガラスです。

単板ガラスの斜熱効果 複層ガラスの斜熱効果 ブラインドイン複層ガラスの斜熱効果


ガラスの中間にブラインドの羽が入っているので通常の単板ガラス・複層ガラスに比べ高い斜熱効果があります。

汚れがつき辛く、斜熱効果の高いガラス。
こんなメリットばかりの商品ですが気をつけなければいけない点が何点かあるのでメリットとデメリットを整理してみます。

■ブラインド内蔵複層ガラスのメリット



斜熱性能

上記の図のように斜熱性能は高い(断熱性のはそれほど高まるわけではありません)

掃除が楽

ブラインドの清掃が要らなくなるので掃除が楽。

窓枠スッキリ

窓の前にブラインドがつかないので、窓台を有効活用できます。出窓でなくても、ある程度の奥行きが取れるのでハーブなどのプランターを置くスペースに使える。

延焼の心配がない

キッチンサイドに窓を設ける際はカーテンやブラインドの取り扱いに注意したいところですが、ブラインド入り複層ガラスであれば延焼の恐れがなく安全です。

後付けも可能

リフォーム等で後付施工が可能。ガラスを交換する要領でブラインド入りの複層ガラスに交換が可能となります。(ただし、製作可能寸法が限られているので注意)


ブラインドイン複層ガラス・断面

■ブラインド内臓複層ガラスのデメリット



スラットの幅が狭い

スラットとはブラインドの幅の事ですが、10mmと通常のブラインドに比べ狭い為、調整が難しいです。
※一般の浴室用ブラインドだと15mm~25mmです。10mmでも完全に閉めた時には外部から見えませんが、明かりを取り込みつつ見えないぐらいの中間の角度で使う事が難しいです。

故障したら大変

ガラスの中に入っている分壊れづらいのですが、万が一故障した場合は修理が大変です。(実績は6~7年程度あるようです)※結露は10年保証、機構の破損は2年保証(トステム)

窓の大きさ・機構が制限

引き違い窓や開き窓など使えるサッシの種類が限定される他、ガラスの製作限界サイズが設定されている為、どんな窓にも使えるというわけではありません。

窓が狭くなる

ガラスの部分にブラインドのフレームと機構が組み込まれる為、ガラスの部分自体が狭くなります。

防火戸に使えない

以前は耐熱強化ガラスを利用して防火設備として認定が受けられましたが、現在は防火設備の仕様はありません(Tostem・YKKap)その為、東京23区のほとんどの地域(準防火地域・防火地域)では使用するのが困難です。延焼ラインにかからない部分(1階は3m、2階以上は5m道路や隣地から離れた部分)での利用は可能ですが、都心の狭小住宅では利用できない事があります。



といったところが主なメリットとデメリットでしょうか?
優れた点だけではありませんが、お掃除が楽になるのは確かです。

法的制限により使えない事も多いですが、一考の価値はあるかと思います。

ただし、私の本音としては住宅の寿命は50~60年単位で考えたいと思っているのでメンテナンスの難しい部材は出来るだけ使いたくないんですけどね・・・
まぁ、もし駄目になってもガラスごと交換できますからね。交換が容易な部分であればそのリスクを上回るメリットがあるかな?

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