南三陸&気仙沼を体感!“来て見て浜ライン”

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周辺探訪 VOL.4

2013年01月31日 | 職員日記
 周辺探訪Vol.2で、南三陸町歌津の民宿の建設予定地とおぼしき盛土の山を紹介しました。

 その時の画像がこちら。



 この盛土がなんなのか、気になって、確認に向かいました。

 今回は、あいにくの雪。国道を一歩外れると、前に降った雪がまだまだ道を覆っています。

 盛土の山へは、雪に覆われた急勾配の進入路を上っていかなければなりません。ハンドルが取られないよう、注意して上っていきます。

 まもなく山のてっぺんです。ワゴン車が1台あって、すぐに建物の基礎が見えてきました。しかし、周辺に人の姿はありません。

 車を降りて確認してみます。



 大きなベタ基礎です、やはり民宿なのでしょうか。
 奥の方に少し、建材が置かれているのが見えます。

 周辺を見渡すと、ワゴン車の先にボートらしきものがあって、そのお尻に文字が書かれています。



 アップすると、書かれている文字は「KOKUBO」。

 やはりここは、長須賀海水浴場にあった民宿「コクボ」さんが移転新築する場所みたいです。

 と、その時、山からボートの方に下りてくる人を見つけました。
 工事に来ている人なのでしょうか、下りて来るのを待って、話を聞くことにしましょう。

 やはり、ここは民宿「コクボ」さんが建ているもので、計画では3月、しかしこれから上物が始まるので、完成予定は連休前くらいではないか、とのことでした。


 奥の方に回って、見てみましょう。



 土台部に使われる建材が運び込まれていて、いよいよ、建物がたち上がっていくようです。
 土台が低く、少し出っ張ったこの場所が玄関なのでしょうね。

 その向こうに、名足保育園が見え、こちらの盛土の高さは、保育園の屋根の高さほどあります。

 車に戻ろうとすると、ワゴン車の側に4人の人が立っています。先ほど話をした人以外は、ワゴン車で横になっていたようです。

 皆さんに挨拶をして、現場を後にします。



 上ってきた道は、敷き詰めた砕石が少しだけ見えてるだけです。ガードレールもなく、ここで滑ったら大変。向こうに見える坂道の下ほどに、落ちていくことになります。
 下る途中から道の両側が傾斜となって、滑り落ちないよう慎重に下りていきます。ちょっと、緊張でしたね。


 昼をだいぶ回っています。
 近いところで、伊里前の「たいしゅう」さんでお昼をいただくことにしましょう。

 「たいしゅう」さんは、伊里前商店街の旧国道から歌津総合支所への入り口で旅荘「たいしゅう」を営んでいましたが、津波で流失してしまい、一昨年9月に、歌津中学校裏に店舗を構え、食堂・仕出し営業を始めたのでした。

 国道から歌津中学校仮設住宅への案内に従って、「たいしゅう」さんを目指していきます。
 中学校仮設住宅への上り口は勾配がきつく、日陰の道にまた雪が積もってきていて、あまり車も通っていません。

 中学校裏の道をさらに上っていくと、「たいしゅう」さんの看板が見えてきました。



 時間的にも遅いのですが、この雪もあってか、来客の車は見当たりません。

 やってますかね、とにかく入ってみましょう。

 まだ大丈夫とのことで、奥のテーブル席に着いて、メニューを開きます。





 お品書きの定食類に「日替わり定食(680円)」があって、壁に掛かった黒板に、本日の日替定食のメニューが掲示されています。



 今日の日替わりは、「ソースかつ丼」。
 即決で注文して、少しお店を拝見させていただきます。



 間仕切りのある座敷もあって、宴会なども受けているようです。
 通常は午後8時頃までの営業で、宴会などがある時に少し遅くなるそうです。



 メニューには、ラーメンのセットメニューもあって、セットとして半ライス+小鉢の「たいしゅうセット」、そして店主の気まぐれ半ライス+小鉢の「気ばらしセット」が用意されています。

 「気ばらしセット」とは ?
 先ほどの黒板に何やらそんな文字があったような気がします。

 ありました、日替定食の下に、店主の気まぐれ半ライス「炊き込みごはん」と。
 気ばらしセットは、各種ラーメンに炊き込みご飯などの半ライスがセットされるものなのでした。

 そして、黒板の隣にはメニュー以外のものが掲示されています。



 掲示されていたのは、この店で使った天ぷら油がバイオ燃料にリサイクルされて、バイオディーゼル車に使われているというものでした。

 日替わり定食の準備ができたみたいです、席に戻りましょう。



 本日の日替わり定食、「ソースかつ丼」です。
 キャベツの上に丼いっぱいにソースカツが乗り、小鉢には煮付けの「玉こん」もあります。

 では、いただきまーす!!
 カツの厚さもほどよく、しつこくない丼です。

 おいしくいただきました、ごちそうさま。

 帰りは、JR歌津駅の方に出ようとお店で道を尋ねて、出発します。



 道に出ようとすると、お店の人が出てきて、店舗脇の三叉路から上る道を指差し、道を教えてくれます。
 「ありがとうございます、また来るからね!!」と、会釈して店を後にしました。

 道は、町営住宅などに繋がる少し狭い道で、下りになると跨線橋が現れました。



 跨線橋から、JR歌津駅ホームが見えます。
 道は、中学校の方と駅の方への下り道に分かれ、駅の方に下る道の途中に、車が止まっているのが見えます。何か、トラブルでしょうか。

 下り道の途中にある車は、少し広いところの山側に寄せられていて、道の反対側に動く人影があります。
 日陰の下り道、残っていた雪にさらに雪が積もってきているので、早めにローギアに降ろして下っていきます。

 車の近くで動いていたその人は、線路敷への出入口ともなっているこの場所の安全を確保するため、融雪剤を撒いているのでした。

 無事、駅前へと下ってこれました。

 今日は、道が凍らないうちに戻れるよう、これで帰ることにします。

 少しずつですが、復興の動きが出てきていて、また一つ、震災からの起ちあがりが確認できました。

 また、機会をつくって、出かけてみることにしましょう。


 (O.920)

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