私は、時たま過去を思い出しては
こころが苦しくなる
私が地球に降り立った最初の頃。
私は、みんなの笑顔見たさに
この地球に降り立った。
が、私の目の前で平和が打ち破られた。
美しくさえずる鳥の声が
一瞬で戦火の叫びと化した。
今しがたまで仲良しだった者たちが、
憎しみ合い、醜い争いを始めたのだ。
そして、私は悲しみに打ちひしがれながら生を終えた。
それでも、何度も何度も
笑顔見たさに地球に降り立った。
何度も…
何度も…
しかし、いつになっても平和は訪れず
必ず どこかで憎しみ合い 戦いばかり。
巻き込まれ殺されることもしばし…
本当に悲しかった…
本当に苦しかった…
本当に痛かった…
そして、いつの間にやら私も
自分の中にネガティブなものを取り入れることに同意した。
そうしたのは、悲しみが幾ばくか薄れると思ったから。
目を逸らすことができると思ったから。
そして、生き永らえると思ったから。
笑顔見たさに降り立ったのに……
それから何世代も何世代も
ネガティブなものと共存してきた。
生き抜くことだけに執着した時期もある。
が、私自身が願うものは
見られず苦しむばかり。
苦しむばかり…
今世もネガティブなものを
携えながら生きてきた。
確かに、ネガティブなものを携えている方が
生きやすいことも多い。
が、いま 外し始めている。
もういちど、みんなの
本当の笑顔が見たいから。
いま、少しずつ立ち上がる。
愛と真実の騎士
あきこ
