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健康学 生活習慣病(糖尿病)

2005-03-17 18:00:34 | 解剖生理学・衛生学・健康学・その他の学問
糖尿病
インスリンというホルモンの分泌が減ったり効きが悪い為、大事なエネルギー源である血液中のブドウ糖(血糖)を体の中でうまく利用できなくなり、 利用されない血糖が血液中にたまる高血糖状態が長く続くと、血管や神経が次第に傷み、重い合併症を引き起こす。
一度発症すると、完治しない。インスリンを分泌する細胞(膵臓)が多少でもダメージを受け、元に戻らないから。

糖尿病はインスリン依存型(1型)インスリン非依存型(2型)の2つのタイプに分ける事が出来る。
インスリン依存型(1型)糖尿病
小児や若年者に多い。
膵臓のβ細胞が壊れてしまい、全くインスリンが分泌されなくなってしまう1型糖尿病。
インスリンを体外から補給しないと生命に関わる為、インスリン注射が必要。
最初は風邪に似た症状が出る。その後、口渇、多尿、急激に痩せるなどの症状。放っておくとケトアシドーシスに陥る。

インスリン非依存型(2型)糖尿病
全体の90~95%が、このタイプの糖尿病。
遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満・運動不足・ストレスなどをきっかけに発病。
多尿・多飲などの症状が現われ、痛みなどは無いので気づかない間に病気が進行。
発症時期が不明な事が多く、健康診断で発見されたり、口渇・皮膚の痒み・手足の痺れ・体重減少・傷が治り難いなどや合併症になってから発見される事が有る。

糖尿病は血糖が高くなる病気だが、脾臓でつくられるホルモン、インスリンが不足したり、体の組織が上手くインスリンに反応しなかったりする事で、血糖が利用されず血中に増加してします。
放置しておくと、視力障害・神経障害・腎不全などの合併症を起す事が有る。
放置せず、軽症のうちから厳格なコントロールを目指し、治療を行う事が必要。
自分で出来る検査例
血糖自己測定は全ての糖尿病の方に、行ってほしい検査。
特にインスリン治療中の方は、必要な薬剤の量を決めたり、低血糖を防止するのに役立ちます。
器具購入は、選び方や購入方法など、主治医がアドバイスしてくれます。
血糖測定の回数、時間は主治医と相談して決めましょう。

体重測定
食事療法が上手くいっているかを確認する為にも、体重測定は重要。毎朝トイレ後、測定。
血糖自己測定(SMBG:self monitoring of blood glucose)
糖尿病のもっとも重要な指標、血糖値を測る事で病状を的確に知る事が出来る。最近では痛みの少ない物や測定しやすい物など、様々なタイプの測定器がある。
最近では、簡単に使える血糖自己測定器。
痛みの少ない上腕、前腕で採血出来る物やワンタッチで採血出来るものが有る。

尿糖検査
検査用の試験紙が市販されている。試験紙に尿を付け、色の変化で、尿中のブドウ糖の有無をチェック。

血中ケトン体測定
インスリンの欠乏や作用不足を検査する方法として注目。ケトン体も測定できる血糖自己測定器もある。

※インスリン治療中の方は、器具や消耗品の購入に健康保険が適用。

ケトン体:アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンという3つの物質を合わせてケトン体。
体内で脂肪が燃える時に出る燃えカスのようなもの。
本来、エネルギー源となる糖質を、十分に利用出来ない糖尿病の方は、代わりに脂肪を燃焼させ、燃えカスとしてできるのがケトン体。
ケトン体は酸性なので、増加すると血液も酸性になり、体に不具合が生じる。

ケトン体が増え、血液が酸性に傾くと、ケトアシドーシスという酸血症。処置が遅れると生命に関わる事もある。糖尿病の方は、腹痛、口渇、食欲不振、頭痛、吐き気が有る時は注意が必要。
体調を崩した時も要注意。 特に1型糖尿病の患者さんは、2型糖尿病の患者さんよりもケトアシドーシスに陥りやすい。

ケトアシドーシス:インスリンは、ブドウ糖をエネルギーとして分解時に必要なホルモン。不足すると、ブドウ糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われ、ケトン体という酸性物質ができる。ケトン体が血中に増え、血液が酸性化した状態をケトアシドーシスという。体の様々な働きが低下し、重症になると昏睡に陥ってしまう危険な症状。

糖尿病三大合併症
糖尿病性腎症:早期腎症→顕性腎症→ネフローゼ症候群→腎不全と経過。腎不全になると、人工透析が必要。
糖尿病性神経障害:痺れ・立眩み・吐き気・胃もたれ・下痢・便秘・筋力低下・下肢疼痛・こむら返り・失禁など。
糖尿病性網膜症:単純網膜症→前増殖網膜症→増殖網膜症へと進行。
最悪、失明に至る事もある。

主な治療法
食事療法:どのタイプの糖尿病でも、治療の基本。まず一日3回、キチンと食べる事。
一日の総エネルギー量を朝、昼、夜の食事に出来るだけ均等に分け、3大栄養素(糖質、蛋白質、脂肪)やビタミン、ミネラルをバランスよく組み合わせる。
一日エネルギー量の目安
軽労作:(デスクワーク・主婦など)25~30kcal/kg×標準体重
普通:(立ち仕事が多いなど)30~35kcal/kg×標準体重
重労作:(力仕事など)35kcal~/kg×標準体重
※妊婦さん:1日の摂取エネルギーは妊娠前半で、標準体重1kg当たり30kcalに150kcalを加算。妊娠後半は、1kg当たり30kcalに350kcalを加算した値を目安。
※標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

運動療法:特に2型糖尿病は、食事療法と共に治療の基本。
最大のメリットは、インスリンが効き易い体にする事。2型糖尿病に多い肥満体型の人は、筋肉細胞や脂肪細胞がインスリンの刺激に反応し難くなっていますが、運動を続ける事により、こうした状態が改善。散歩、ジョギング、水泳、エアロビクスなど有酸素運動。
インスリンを分泌する飲み薬の服用やインスリン療法時は、運動中に低血糖になる可能性が有りますので、必ずブドウ糖や砂糖を持参。

薬物療法:食事・運動療法で血糖コントロール出来ない2型糖尿病は、飲み薬を使う事が有る。
1型糖尿病と、飲み薬の効果が得られなかった2型糖尿病は、インスリン注射を行う。
副作用で血糖値が下がり過ぎる事が有るので、主治医に指示された用法・用量を厳守。
経口剤(飲み薬)
一生用いるわけではなく、血糖が改善すれば止める事も有る。
α-グリコシダーゼ阻害薬:食後の血糖値の上昇を遅らせる。小腸でのブドウ糖の吸収抑制。
スルホニル尿素薬(SU薬)・速攻型インスリン分泌刺激薬(フェニールアラニン誘導体):インスリン分泌促進(膵臓)。※低血糖の可能性有り。
ビグアナイド薬:ブドウ糖の合成抑制。また筋肉などでのインスリン効果を良くする。
インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン誘導体):細胞のインスリンに対する感受性を向上。

インスリン療法
体に不足するインスリンを注射で補うもの。
不足したインスリンを補う事で、血糖の変化を健康な人に近づける事(血糖コントロール)が出来る為、インスリン療法は最も合理的な薬物療法。
1型糖尿病は、治療当初から不可欠。
2型糖尿病でも、病状に応じ選択。(最近では、2型糖尿病でも早い段階から、インスリン療法を行うケースが増加)。飲み薬で膵臓のインスリン分泌刺激していると、次第に膵臓が疲労する場合が有り、インスリン療法で膵臓を休めると、また飲み薬の効き目が良くなり、インスリン注射を止められる場合もある。


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