最近映画を見ていて、ふと思い出したことがある。
ひで氏です。
数年前、仕事の関係で定期的にアメリカに行っていた頃、そのさらに昔、アメリカに住んでいた頃から決定的に変わったことがあった。
それはレンタルビデオ店の存在だ。
住んでいた頃は、行動範囲の中に少なくともレンタルビデオ店が5、6店舗はあったと思う。代表的なのが、Blockbuster Videoという、日本で言えばTSUTAYAレベルのレンタル店だ。
当時あれほど溢れ、そしてどっぷりお世話になったブロックバスタービデオが、数年前アメリカに行った時は、文字通り1店舗も見なかった。完全に「Gone」という感じだった。
理由はHuluやNetflixのようなサービスに取って代わった、というのがよく聞く理由だ。
しかし、私ひで氏はここに大きな違和感を感じる。本当に?と思うのだ。
映画ファンなら誰もがそうだと思うが、はっきり言ってその手のストリーミング配信サイトで扱われてる映画のラインアップは、一言で言うと
「すでに見た名作か、全くパッとしない映画」のオンパレードだ。
映画が好きであればあるほど、何かせめて見たいと感じる映画はないかと腱鞘炎になるくらい半永久的にスワイプし続ける。またこの作業が非常に虚しい。
そしてそれでもやはり面白そうな映画はない、もしくはちょっと見ようかなと思っても結局は妥協の末のギャンブルに近いチョイスをしているため、「本当にこの映画はいまから2時間犠牲にする価値があるのか」という防衛本能が働いてしまい踏み切れないことが多い。
すると順当に何が起こるかというと、二通りの道が考えられると思うのだ。
1.観たい映画はここには無い、とドラマ(ここで言うのはアメリカのドラマ)に流れていく
2.観たい映画はここには無い、それでも映画が好きだからやっぱりレンタル店に行く(ネットレンタルはまだ高額なため)
私ひで氏は、1のパターンの人だ。
2時間は怖くても、40分程度なら仮に失敗してもいいか、となる。これはドラマの大きな利点だが、他にもいくつか重要なポイントがある。
一編は短くても、アメリカの人気ドラマは長い。ドラマは10数回のシリーズをワンシーズンとして、長いものになると5、6シーズンにもなる。つまり長い時間をかけて、キャラクターを醸成していくので見る側の感情移入も色濃いものになる。
そしてアメリカのドラマを見ていつも驚くのは、役者の裾野の広さだ。見たことないが非常に魅力的な俳優や女優がバンバン出てくる。彼らの中にはそこから映画俳優へのブレイクを果たす者もいれば、ドラマ俳優で終わる者、逆にドラマ俳優に徹する者…とこの辺りの人生模様を見るのも面白い。
アメリカのドラマというのは当たりはずれも激しいが、面白いドラマは本当に面白いと思う。
面白いドラマの中では、普通に考えるとものすごい無茶な展開をしたり、無理難題が次々と降りかかってきても、ロジカルにねじ伏せてくる妙な説得力がある。これはたぶん、私ひで氏も住んでいたころ何度も経験したが「なんでも交渉次第で状況を変えることができる」アメリカ社会の性質から来ているのだと思う。
好きと言ってもつまり映画から流れてきた甘っちょろい程度なので別におすすめのドラマを紹介するつもりはなかったが、
私ひで氏がとりあえずこれまで見たドラマで今のところ未だ一位に君臨するのは「Breaking Bad」だ。
アメリカドラマの、長すぎるが故に「全てが解決しない」「死んだはずのキャラが復活する」「シーズン毎のクオリティの差が激しい」という欠点を全く感じさせない、すべてを観終わった時の見事な完結感とそのあとに数か月に渡って襲ってくる喪失感は群を抜いている。最初はややグロいと感じるかもしれないが、途中からもう。。。止めるのは無理だ。ぜひおすすめしたい。
このあたりで「ドラマ」という言葉を書きすぎて「あれ?この言葉…あってる?」とゲシュタルト崩壊のような感じを覚えたので本題として書きたかった「映画配信界のゆくえ」続きは次回!
ひで氏です。
数年前、仕事の関係で定期的にアメリカに行っていた頃、そのさらに昔、アメリカに住んでいた頃から決定的に変わったことがあった。
それはレンタルビデオ店の存在だ。
住んでいた頃は、行動範囲の中に少なくともレンタルビデオ店が5、6店舗はあったと思う。代表的なのが、Blockbuster Videoという、日本で言えばTSUTAYAレベルのレンタル店だ。
当時あれほど溢れ、そしてどっぷりお世話になったブロックバスタービデオが、数年前アメリカに行った時は、文字通り1店舗も見なかった。完全に「Gone」という感じだった。
理由はHuluやNetflixのようなサービスに取って代わった、というのがよく聞く理由だ。
しかし、私ひで氏はここに大きな違和感を感じる。本当に?と思うのだ。
映画ファンなら誰もがそうだと思うが、はっきり言ってその手のストリーミング配信サイトで扱われてる映画のラインアップは、一言で言うと
「すでに見た名作か、全くパッとしない映画」のオンパレードだ。
映画が好きであればあるほど、何かせめて見たいと感じる映画はないかと腱鞘炎になるくらい半永久的にスワイプし続ける。またこの作業が非常に虚しい。
そしてそれでもやはり面白そうな映画はない、もしくはちょっと見ようかなと思っても結局は妥協の末のギャンブルに近いチョイスをしているため、「本当にこの映画はいまから2時間犠牲にする価値があるのか」という防衛本能が働いてしまい踏み切れないことが多い。
すると順当に何が起こるかというと、二通りの道が考えられると思うのだ。
1.観たい映画はここには無い、とドラマ(ここで言うのはアメリカのドラマ)に流れていく
2.観たい映画はここには無い、それでも映画が好きだからやっぱりレンタル店に行く(ネットレンタルはまだ高額なため)
私ひで氏は、1のパターンの人だ。
2時間は怖くても、40分程度なら仮に失敗してもいいか、となる。これはドラマの大きな利点だが、他にもいくつか重要なポイントがある。
一編は短くても、アメリカの人気ドラマは長い。ドラマは10数回のシリーズをワンシーズンとして、長いものになると5、6シーズンにもなる。つまり長い時間をかけて、キャラクターを醸成していくので見る側の感情移入も色濃いものになる。
そしてアメリカのドラマを見ていつも驚くのは、役者の裾野の広さだ。見たことないが非常に魅力的な俳優や女優がバンバン出てくる。彼らの中にはそこから映画俳優へのブレイクを果たす者もいれば、ドラマ俳優で終わる者、逆にドラマ俳優に徹する者…とこの辺りの人生模様を見るのも面白い。
アメリカのドラマというのは当たりはずれも激しいが、面白いドラマは本当に面白いと思う。
面白いドラマの中では、普通に考えるとものすごい無茶な展開をしたり、無理難題が次々と降りかかってきても、ロジカルにねじ伏せてくる妙な説得力がある。これはたぶん、私ひで氏も住んでいたころ何度も経験したが「なんでも交渉次第で状況を変えることができる」アメリカ社会の性質から来ているのだと思う。
好きと言ってもつまり映画から流れてきた甘っちょろい程度なので別におすすめのドラマを紹介するつもりはなかったが、
私ひで氏がとりあえずこれまで見たドラマで今のところ未だ一位に君臨するのは「Breaking Bad」だ。
アメリカドラマの、長すぎるが故に「全てが解決しない」「死んだはずのキャラが復活する」「シーズン毎のクオリティの差が激しい」という欠点を全く感じさせない、すべてを観終わった時の見事な完結感とそのあとに数か月に渡って襲ってくる喪失感は群を抜いている。最初はややグロいと感じるかもしれないが、途中からもう。。。止めるのは無理だ。ぜひおすすめしたい。
このあたりで「ドラマ」という言葉を書きすぎて「あれ?この言葉…あってる?」とゲシュタルト崩壊のような感じを覚えたので本題として書きたかった「映画配信界のゆくえ」続きは次回!
追伸 昨日、京橋ソムリエ前を通ったら、店頭に貼ってあったライブチラシにASBが載っててテンション上がりました♪
とかくぐだぐだになりがちなアメリカドラマですがBreaking Badはそれが全くありません。お見事!という作品です。
ソムリエは8月20日土 THE WAREHOUSEですね!楽しみなライブですー!!
Breaking Bad、写真だけで興味深々です!
Breaking Badは本当にすごいですよ~!
初回何話かはあまりの華のなさに心が折れかけますが、我慢してみてみてください!