ついにザ・バンドに触れてしまった。
ひで氏です。
どこかで触れておかねばならないバンド、ザ・バンド。
前回の響きの面でいうと日本語表記でもとても座りのいい字面と響きだ。The Bandでもザ・バンドでも心地よい。
前回のブログ:「声に出して呼びたくなる3段名の秘密。Jukebox - N: No Surrender - Bruce Springsteen」
60年代後半に登場して数々の名作を発表したこのバンドを私ひで氏が本格的に聞いてみたのは、
大学の時のクラブで出会った一曲だった。先輩のデュオが演奏していた「Ophelia」という曲だ。
なんとなくいい曲だなと思ってどこかでアルバムを手に取って聞いてみたが、まるでピンと来なかった。
一瞬聴いてはやめ、またどこかでThe Band がどうの…という記事や話を聞いたりするたびに何度かチャレンジしたが、ダメだった。
変化が起きたのはずっとあと、それから5,6年経ったころだ。
ラジオで流れたOpheliaに反応した。あ、知ってるこの曲。あの時試しに買ったアルバム「Northern Lights」に入っていたヤツだ。
そして家に帰って今一度聞いてみるとどうだ。
ズブズブと体に入り込んでくる感覚。すべての曲がずっと昔から知っている、聞きこんできたような感覚。
適当だと思っていたコーラスは緻密に計算されたように思えるし、なんかガチャガチャしてるなと思っていたアンサンブルは異常なまでの広がりを感じる。Levon HelmやRichard Manuelの歌声になんとも言えない感動的な響きがある。
これが「わかるようになる」ということかと思った。
いわば、八ッ墓村を幼いころ見たときにとにかく陰惨で恐ろしい呪いの映画だと思っていたのが、大人になって見返すと実は遺産相続の愛憎劇メインの良質サスペンス映画だったとわかるような感じだ。
その時はあまり認めたくなかったが、平たく言えば最初に聞いたときの自分にはThe Bandを理解する素養がなかったということだ。
ではそんな敷居の高い、高尚な音楽なのかと言われるとそういうことでは全くないのがまたThe Bandのすごいところで、一旦入ってくるともう逃れられないシンプルな魅力がある。そして何よりその存在そのものやバンドにまつわるドラマがこのバンドに深みを与えている。
わからん、からスタートして、時間をかけてその良さが染み込んできて、そのフェーズからは聞くたびに発見があって一生聴いていられる。
その意味でこのバンドとの出会いは大きい。瞬間的にものすごく聞きまくってはそのうち聞かなくなってしまう「沸点は高いが冷めやすい」音楽とは真逆の足の長いタイプの音楽である。
メンバー間の確執、解散、再結成、メンバーの死など、とにかく波乱万丈のこのバンドを知れば知るほどそのパワーに引き込まれて、どんどん聞き漁った。
ちなみにMで紹介したCounting CrowsがThe Bandのリチャードマニュエルが死んだときのことに触れた曲があるがこれは超名曲だ。
The Bandを一通り聴いた今自分の中のベスト曲がOpheliaかと言われるとそういうことではないけれど、やはりいろんな意味で自分とこの偉大なバンドをつなげてくれたOpheliaという曲に感謝を込めつつ紹介したい。ということで本家はこちら!
ASB Hide's Jukeboxでは演奏込みで紹介しています!
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ASB Hide's Jukebox:
The Alan Smithy Band ひで氏が26回シリーズでお届けする 「アルファベット順で思いつくままに曲とその想い出を語る」動画&ブログ連動企画。
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前回の響きの面でいうと日本語表記でもとても座りのいい字面と響きだ。The Bandでもザ・バンドでも心地よい。
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60年代後半に登場して数々の名作を発表したこのバンドを私ひで氏が本格的に聞いてみたのは、
大学の時のクラブで出会った一曲だった。先輩のデュオが演奏していた「Ophelia」という曲だ。
なんとなくいい曲だなと思ってどこかでアルバムを手に取って聞いてみたが、まるでピンと来なかった。
一瞬聴いてはやめ、またどこかでThe Band がどうの…という記事や話を聞いたりするたびに何度かチャレンジしたが、ダメだった。
変化が起きたのはずっとあと、それから5,6年経ったころだ。
ラジオで流れたOpheliaに反応した。あ、知ってるこの曲。あの時試しに買ったアルバム「Northern Lights」に入っていたヤツだ。
そして家に帰って今一度聞いてみるとどうだ。
ズブズブと体に入り込んでくる感覚。すべての曲がずっと昔から知っている、聞きこんできたような感覚。
適当だと思っていたコーラスは緻密に計算されたように思えるし、なんかガチャガチャしてるなと思っていたアンサンブルは異常なまでの広がりを感じる。Levon HelmやRichard Manuelの歌声になんとも言えない感動的な響きがある。
これが「わかるようになる」ということかと思った。
いわば、八ッ墓村を幼いころ見たときにとにかく陰惨で恐ろしい呪いの映画だと思っていたのが、大人になって見返すと実は遺産相続の愛憎劇メインの良質サスペンス映画だったとわかるような感じだ。
その時はあまり認めたくなかったが、平たく言えば最初に聞いたときの自分にはThe Bandを理解する素養がなかったということだ。
ではそんな敷居の高い、高尚な音楽なのかと言われるとそういうことでは全くないのがまたThe Bandのすごいところで、一旦入ってくるともう逃れられないシンプルな魅力がある。そして何よりその存在そのものやバンドにまつわるドラマがこのバンドに深みを与えている。
わからん、からスタートして、時間をかけてその良さが染み込んできて、そのフェーズからは聞くたびに発見があって一生聴いていられる。
その意味でこのバンドとの出会いは大きい。瞬間的にものすごく聞きまくってはそのうち聞かなくなってしまう「沸点は高いが冷めやすい」音楽とは真逆の足の長いタイプの音楽である。
メンバー間の確執、解散、再結成、メンバーの死など、とにかく波乱万丈のこのバンドを知れば知るほどそのパワーに引き込まれて、どんどん聞き漁った。
ちなみにMで紹介したCounting CrowsがThe Bandのリチャードマニュエルが死んだときのことに触れた曲があるがこれは超名曲だ。
The Bandを一通り聴いた今自分の中のベスト曲がOpheliaかと言われるとそういうことではないけれど、やはりいろんな意味で自分とこの偉大なバンドをつなげてくれたOpheliaという曲に感謝を込めつつ紹介したい。ということで本家はこちら!
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