ワックス、レコード、そのおっちゃん

昨夜、レコ発を迎えた南出"WAX"渉のライブを見に神戸VARIT.へ。

アナログ盤を発売するという文字通りの「レコ発」。

内容の前に、個人的に気づいたこと。

思えばライブハウスにお客さんとして行くというのはめちゃくちゃ久しぶりで、いろんな発見があった。
バンドでライブハウスに出入りしているとどうしても見逃してしまうような点が、あるもんですな。
こういうのは大事にしたい。ライブ会場入場から退店まで、
普段ASBを見に来てくれているお客さんの気持ちに出来る限りシンクロさせようと試みる。

最初にガサっともらうフライヤー類、結構荷物やなあ。。。
あ～なるほど　確かに一旦座ってしまうと席から離れにくいなあ。。。
転換の時ってもうちょい明るくなってもえーんちゃうかなあ。。。トイレ行ったりカウンター行ったりするし。

とまあそんな些細なことから、ここには書ききれないいろんなことを感じました。
これは是非自分たちのライブにも役立てたい！

んでライブのほうはというと、
WAXは輝いておりました。会場の雰囲気もいい一体感があって、
本人の意図とは違うかもしれないけれど、なんかこう会場の空気が、新作に期待するギラギラ感というより、
（アナログ盤発売て）ようやったなあ、よう頑張ったであんた的な、労をねぎらう優しい雰囲気に包まれていました。それもこれも彼の人柄がなせる業でしょう。

人のいいライブを見て、
いろんなことに気づかされて、いつの間にかまた自分のことに話がすりかわって、今も変わらず音楽が出来てること、
いつもASBを見に来てくれるお客さんに感謝しつつ優しい気持ちで帰りの電車に乗りました。

二人横並びのボックス席の窓側に座ってまた思いを馳せつつあっという間に大阪に到着。
隣のおっちゃんは乗ったままだったので「すみません、降ります」と言うと
ほろ酔い顔でものすごい面倒くさそうに足を引いて膝を折り曲げて僕が通るスペースを作る。
膝においていたカバンも恋人を抱きしめるかのようにひしと抱き寄せ、いかにも大層な作業だったような目だ。

すんませんなー、と思って出口でドアの開くのをまっていると、
ガラスに写った自分の背後に、そのおっちゃん。



お前も降りるんかいな！