「数学ガール」という本が本屋の店頭に平積みになっていた
はじめはシリーズの3冊だけだったが
今ではコミックのシリーズや解説書まで一緒に並んでいる
もともとは著者のホームページに書かれていたものがまとめられ
1冊の本になったらしい(WEB版数学ガールはこちらです)
よく分からないけれど数学ものが好きで読んでいる
タイトルにそそられて買ったけれども
その数式はほとんど理解できない・・けれど幾つかの感想を持った
数学は意外とアナログなのだな
そして、正しいけれど「いんちき」に見える
まあ、数学が好きな方、本当に数学を学び研究している方には
負け犬の遠吠えとしか聞こえない感想だと思うが
そういう感想を持ったことでいささかすっきりとした
これまでの数学ものの本を読んで思った
世界はすべて有限で語られるもので「無限」は実在しない
(そんな単純に語られるものではないけれど)
そういう割り切りとともに腑に落ちた・・
数学ガール | |
結城 浩 | |
ソフトバンククリエイティブ |
本当は「数学ガール/ゲーデルの不完全性定理」を読みたいのだけれど
まずは順を追う必要があるだろうということで
この本はこれから・・・いつ読み終えるであろう
数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 | |
結城 浩 | |
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「数学ガール/フェルマーの最終定理」にいたることが来る日を期待しつつ
数学ガール/フェルマーの最終定理 | |
結城 浩 | |
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そして、そのつながりを意識することなく
本屋大賞となった「天地明察」を読んだ
前にも少し紹介した作者沖方丁氏がSF大賞を受賞した
「マルドゥック・スクランブル」の印象があり、面白そうだと思って読んでみた
そしたら、これも「数学もの」であった
ただ、そうした流れで意識しなければ
徳川時代、世界でももっとも栄えかつ最大の都市であった
「江戸」を読み解くとても面白い「歴史小説」として
確かにこれは「大賞」だなと納得した次第
「1Q84」とは文化的な意味が異なる良書で
面白い(ファンタスティック)ということでは「天地明察」に軍配が上がる
すでに読まれた方が多く
いまさらそう言うのは憚られる気もしますが
それでも、ぜひお読みくださいと薦めたくなる本でした
天地明察 | |
冲方 丁 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |