りりぃと一緒 チャッピーとアリスの思い出と共に

ちょっと困った書評「龍のすむ家」

今回は犬の話でなく本の話

※追記です 2011年9月1日
 ここに書かれている「龍のすむ家」の書評に対して不快に思われる方がおられるようです。
 「龍の棲む家」第1巻については大変高い評価をしておりますが、シリーズとしての第2巻以降について批判的に書いています。
 読後感はそれぞれ読者によって大きく異なるもので、折角好感を持ってその世界に浸っている方にとっては、ここで書いた内容は「不快」と思われるもののようです。
 それを承知して読み進めていただくか、「龍のすむ家」をシリーズとして評価されそのイメージを大切にされる方は読まれないようお願いいたします。 追記ここまで-

「龍のすむ家」シリーズの第4巻「永遠の炎」が出たのが昨年の秋
ようやく読み終えました・・
ようやくと言うべきか、放棄しいてたというべきか
このシリーズはとても困った印象を与えてくれ
こんな残念な感想を持った本はめずらしい
ので、ひと言言いたい気分になりました

第1巻で止めておいてくれれば良かった

「龍のすむ家」クリス ダレーシー著 竹書房

第2巻はとてもはらはらどきどきさせる展開を期待させ

「龍のすむ家〈2〉氷の伝説」クリス ダレーシー著 竹書房

第3巻でひどい落胆を味わい

「龍のすむ家(3) 炎の星」クリス・ダレーシー著 竹書房

第4巻は義務感のみで、本を読むのに苦痛を感じるとは・・

「龍のすむ家4 永遠の炎」クリス・ダレーシー著 竹書房

第5巻には手を出すまいと決心したのでした

作者は第1巻を書き終えるのに15年を費やしたとのこと
推敲され巧妙に隠された登場人物(龍?)たちの登場が
楽しく待ち望まれ、しっかりしたテンポで物語が進んでいく
大変秀作です

第2作があるととても期待し、そこまでは裏切られなかった・かな
しかし、すでに第2作の中にも破綻の前兆はあったわけです
長編ファンタジー(普通に童話ですか)のヒット作
ハリー・ポッターやダレン・シャン
映画でこけたライラシリーズやエラゴンシリーズを意識して
作者が道を間違えたとしか思えない
とにかく宇宙人はないだろう
龍や白熊といった地道な地球の生き物たちの伝説を
わけのわからない宇宙生命?地球外生物の意味不明な悪意で汚してよいのか?
なぜ温暖化が宇宙人のせいなのか??
これは単純に作者の環境問題へのセンスを疑わせます

1巻は良いです
作者が手塩にかけた登場人物も素敵です
これで完結した物語だと
そう思って次の良書を探されることをお勧めします
(停滞をもたらした本へのやるせなさを
ブログで憂さ晴らしをしている・・困った書評です)

お勧めの本の紹介につづく 「盗神伝」です

コメント一覧

チャッピー父
ゆら様
コメントありがとうございます

読み返すと、無責任に言いたいことを言っているなと反省もします
第1巻がごく身近な生活の中にワクワクする不思議が隠れている
心温まるファンタジーとして秀逸であったのに
どんどん落差が広がっていく残念さというか
口惜しささえ感じた気持ちを聞いてもらいたかったのかと思います
余計なお世話と思われた方に申し訳ありませんが

第7巻まであることを知りませんでした
完結まで読み切って評価するというのは大切なことかと思います
読み終えて4巻で挫折したことが早とちりであったということがあるかもしれません
原著ならではのニュアンスもあるでしょうし
楽しんで読み終えられることを願っています
ゆら
確かに
こんにちは。7年前の記事に失礼します。ブログを続けていらっしゃって素晴らしいですね。私はあまり続かなくて😅

この本、1巻の児童書らしい趣は変わってしまいました。子どもの目線を大切にして、あたたかな物語が続いていくのだと思っていました。5巻の最後でどこに行くの?と。
原書は完結しているのに邦訳が出ないのは、日本では人気が出なかったのかも…。

今英語を勉強しているので(この本のためじゃないですけど)いずれ原書で6・7巻まで読むつもりです。読み終わってから評価をしてみようと思っています。
チャッピー父
まる様
コーギーのブログですが始めたころは本の話題も書いていました
今でも見ていただいている方があると驚きつつも
コメントをいただきありがとうございます
「龍の棲む家」(第1章?)はとても良い話だと思います
この本はお薦めします
それ以降の続編が・・とても残念です
まる
すごくわかります!
一巻を読んで久しぶりに素晴らしい小説を読んだと思ったのに2巻から嫌な予感がし出し、3巻以降は読むのが苦痛で最終巻で唖然としました

明らかに後付けの設定が多すぎてついていけませんでした
編集者はちゃんと仕事しろと思いました
チャッピー父
人科様
コメントありがとうございます

遅れました
原作のタイトル経緯などありがとうございます
知りませんでした
そういうことなのだなあと思いました
事情を知らず思い込みだけではいけませんね

出版の事情とか作者の意図とは異なる状況もあり
深めて話をすべきかと反省もしております

第1話なのか「龍のすむ家」という一つの作品を
楽しみその家の雰囲気に浸りたいという
そういうことになるのでしょうか
ありがとうございます
人科
すむ家
確かに1巻と、それ以降では龍のすむ「家」から文字通り飛び出し、どんどん世界が広がっていきます。北極、魔女、宇宙...。

勿論、作者に会ったことはなくわかりませんが、このシリーズを執筆するにあたり、最初から最後まで、大まかな構想をある程度持っていたなら...はじめから「家の中」のことでは収まりきらないことになってくる、のは仕方ないというか決まっていたことになります...。

...読者が「龍のすむ家」、という"日本版"でのタイトルと表紙から、想像し、望まれる展開は1巻2巻、辺りが限界かもしれません。
日本版、だとです。そもそもは、the Last Dragon Chroniclesと検索すると見つかりますが、向こうのはタイトル、表紙ともに全然違っているんです。「龍のすむ家」と、「最後の龍の伝記?」とでは、読む方の心構えも全然違ってきます...。

「龍のすむ家」は、「最後の龍の伝記?」(仮とかなんとかよりは、とてもキャッチャーで何なんだろうと不思議で、手に取ってみたくなるタイトルだと思います。
とは言え、その「すむ家」というタイトルがしっくりくるのは1巻。2巻からは"ガウェイン"も登場してくるし、2巻以降は英版のタイトルになってくるのかなあと。

何が言いたいのかというと、日本では「龍のすむ家」と名打ったことで、読者と作者に多少のズレが生じてしまった?のではないかなあということ。
もう一つ、私も1巻がとても好きです!しかし、1巻はこの"シリーズ"のあくまで序章であるんだということなんです。


(でも私も、話しが宇宙系にまで広がってきたときは、んん?そうくる?と、なったり、理解にも手間取りました)
チャッピー父
匿名匿子様
コメントありがとうございます

私の思いが全く見当違いでなかったのだと
意を強くするとこです
同時に1巻目の良さを多くの方が感じておられることと
その後の展開は作者自身が収拾がつかなくってしまったのかとても残念です
シリーズとしてではなく「龍の棲む家」という一作品の物語の醸し出す良さを
改めて評価しお伝えしたいものだと思います
匿名匿子
同感です
1巻は確かに面白かったです。その後は、やや期待外れに思いつつ、3巻まで読みました。きっと、4巻5巻まで読めば、3巻までの断片がつながって物語が劇的な展開を見せてくれるのだろうと、期待して読んでしまいました。幻想でした。5巻が最終巻なのかと思っていたのですが、終わったという感じがしない終わり方なので、この続きがあるのだろうなという感じです。宇宙や時空を飛び越えるところまで話を広げてしまっているので、この先、収拾をつけるのは難しいと思います。作者は読者の期待に押しつぶされそうになりながら、苦しんで書いているように思います。物語に出てくる、ひらめきの言葉を書く龍(ガズークス)を最も必要としているのは、作者なのかもしれません。
チャッピー父
たつのこ様
コメントありがとうございます

ご感想のように思いました

改めて読んでも1巻は
とても秀逸な物語ですね
これもとても素敵な映画になりそうです

謎や不可思議にへんな辻褄を求め
さらにCGを駆使したSFアドヴェンチャーに
仕立て上げようとしたところから
混乱が始まったような気がします
とても残念に思います
たつのこ
僕だけではなかったんですね。
『宇宙人はないだろう』と思ったのは。

読み始めた当時は龍の話に関心があったのももちろん、北極の伝説やシロクマの事に強い関心があった頃なので夢中になって読んでいました。

けど、宇宙人が出てきたあたりですーっと読む気が失せました。本当に残念です。

シリーズ物が肌に合わないせいもあるんだと思います。
龍の話からシロクマの話になって、魔術師が出てきて、シロクマに変身できる教授が出てきて、とうとう宇宙人が出てきて、物語の広がりに着いていけませんでした。
チャッピー父
コメントありがとうございます

1作目はとても良い物語だと思っています
2作目から明らかに物語の世界が変わってしまいましたね
そしてそれが功を奏していないように思われます

1作目だけを単独の完結した作品として
評価したいなと思っております
ガルダン
T-GAってやつどう見ても竹書房の無能編集が個人ブログに突撃してるとしか思えないんだけど
気にしないで駄作は駄作と言うべきですな
チャッピー父
気分を害されたら申し訳ありません

あくまで個人の感想ですので
受け流していただければ幸いです

4巻までは義務感を感じ読んでしまいました
以降は義務と思うことなく解放されました

すべてを良いとばかりはいえません
嘘をつくこともまた失礼になる場合があります
このような書評にこだわらず
楽しんでおられることを大切にしてください
T-GA
無題
そこまで貶す必要はないだろ。

そんなに読むのが嫌だったなら、
3巻で悪く感じた時点で読むのやめるべきだったと思うね。


ダレーシーさんにも、この本が好きで面白くて読んでる人にも失礼だと思うけど。


チャッピー父
コメントありがとうございます

おっしゃるとおり「そこまで言わなくても」とも思います

ただ、1巻がとてもよかっただけに
作者の意図をはかりかね、いささか言葉が過ぎたでしょうか
楽しみにされている方には申し訳ありません

ただ、今、北極のシロクマたちが温暖化のために
たどり着く氷棚を失い泳ぎ疲れ溺れていく姿をイメージすると
作者の意識がどの辺にあるのか・・
この辺りはファンタジーの素材にするにはあまりにも苛烈な現実もあります
その辺りも言葉を強める理由になったかもしれません
ここらど
僕も4巻は義務感で読みきりました
長かったし、くたくたになりました

でも、この本をそこまでけなさなくてもいいと思います
まぁ、人の自由ですから
僕は5巻を読みます
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