今回も茶話会に参加していただいた方からお手紙をいただきましたので、ご紹介させていただきますね。
F様からのお手紙です。
とても達筆な方です。
そして、悪筆乱文の村井には、ほれぼれしてしまう素晴らしい文字と文章です。
そして、F様にこのように思っていただけて、村井は感無量です。
F様は5月にお嬢様とご一緒にご試着に来ていただき、エピテーゼのウイッグの「自然さ」や「リアル感」そして「手触り」をお二人にとても気にいっていただき、後日作製させていただきました。
ご試着の時も、ご製作の時も、お嬢様がご一緒です。
やはり、一緒に来ていただける方がいると、ご本人はより安心していただけますね。
ご試着中や作製中には、F様とお嬢様との会話を聞かせていただいていました。
お母様もお嬢様も、本当にお互いが思いやりのある、そして病気に対して前向きで優しく寄り添う様な言葉をお聞きして
「村井もお二人に安心していただけるように頑張らなければ!!」
出来上がったウイッグはF様にとてもお似合いで、
「少し若く見えるかしらねー」
F様が笑顔でおっしゃると、お嬢様もご一緒に’ニッコリ笑顔’です。
ありがたいことに、お嬢様にもF様自身にも喜んでいただけました。
今回の茶話会ではF様が書かれているように、途中「家族」についての話がありました。
実は、F様のウイッグのご製作の時には、お嬢様は隣室で縫物をされていて、そして私は作製中に色々なお話をF様としましたが、その中でも忘れられない言葉がありました・・・・・・
「娘にできるだけ心配かけないように・・・・・・」
「頼めば色々やってくれるけど甘えすぎないようにしなくっちゃ・・・・」
そして、
「私で良かった・・・・・娘じゃなくって私で本当に良かった・・・・」
そう繰り返し繰り返し言われていたのです。
「私はもうやりたいことはしたから・・・・娘はこれからだから私で良かった・・・・・・」
・・・・・村井は何とも言葉が見つかりませんでした。
その言葉は本当に心の底から思われている言葉だと思います。
自分にも娘がいますから同じ立場でしたら、やはりそう思うでしょう。
「家族・・・・・」
一番大切な人だからこそ、
大事な人だからこそ、心配かけたくないために、心の中の不安など、思っていること・考えていることの全ては話したり出来ないのではないでしょうか?
美容師村井は治療を受けられている方々のウイッグの作製や美容ケアのサポートは出来ますが、このような時に無力さを感じてしまいます。
そしてせめて出来ることは、治療されている方のお気持ちに寄り添うこと、そして、同じように治療に頑張ってる方たちとお会いできる’出会いの場’を作ることです。
そしてF様の書かれている
「同じような状況にある方と触れ合うこと」
・・・・・・・まだまだ村井が出来ることはあるかもしれません。
お作りしたウイッグをとても上手にご自分で軽くピンでサイドを止めた自然なスタイルで茶話会に参加していただいたF様はおかえりには、付けまつげも付け、爪にもキラキラネイルシールも付けられ、
グーンと女子力アップです。
他の参加者の方も後で言っていましたが、
みんな帰りには「キラキラ」していましたね。
その中でも一番輝いていたのはずっと笑顔でいらしたF様
その笑顔が見れてその上お手紙までいただいて本当にうれしいです。
ありがとうございました。
今回、F様にこのようなお手紙をいただき、また、必要とされている方がいるとの再認識から、秋からの茶話会も開催したいと思っております。
また、他の方からのご要望で「お話だけ」と「イべント+お話」の茶話会に分けても良いのでは??とのご意見もいただきましたので、参考にさせていただき、今後の茶話会に活かしていきたいと思っております。