俳壇8月号114頁 ワイド作品集にすぐる主宰の句が掲載されました
鯉のぼり
歓声は天へ立夏の野球場
水田は大きな鏡鯉のぼり
夏めくや糊の効きたるシェフの帽
うねりつつ里山揺する青嵐
呼び交はし枝から枝へ四十雀
睡蓮の影の真白き水鏡
手のくぼに沈むサイズや落し文
作句信条
師に倣い、「平明にして余韻ある句」を目指している。「平明に叙するという事は、如何に言葉を省略するか、如何に調子を整えるかにかかっており、それは、習練によってようやく達し得られる底のものである。」とは『虚子俳話』。物をよく見て客観的に具象し、調子を整えることを念頭に納得できる句を詠んで行きたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます