via:https://lexus.jp/
RC Fについて私が気に入ったポイントとしてRC Fの成り立ちがあります。
少し話しは購入前に戻りますが、RC Fを購入するかどうか決める時に、個人的にもうちょっと調べてみたいと思い以下の2冊の本を購入しました。(電子ブックですが)
1冊目が、
via:http://motorfan-newmodel.com/
モーターファン別冊 ニューモデル速報 (第503弾 レクサスRC/RC Fのすべて)
2冊目が、
via:http://motorfan-newmodel.com/
モーターファン別冊 ニューモデル速報( 第528弾 レクサスGS Fのすべて)
です。
これは今回のRC Fに限った事では無いのですが、私は自分が所有した愛車の「ニューモデル速報」は必ず購入して、読めるようにしています。
1つは自分の知らなかった機能や性能が書かれていることがあったりするので勉強になったりするのですが、更にははその車の成り立ちやその過程などを知ることが出来、
さらに愛着が沸くからというのが大きな理由です。
余談ですが、どちらもRC/RC F、GS FのみならずIS Fにも言及した話しが載っていますのでかなり興味深く読むことができました。
※以下は個人的に書籍やHP等で調べた事及び見解です。もしかすると間違っている可能性もありますのでそれを予め承知でお読み下さい。
その「成り立ち」の部分ですが、これについてかなり興味深い記載がありました。
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車にはプラットフォームがあってそれぞれある程度共通化されています。
プラットフォームとは人間で言えば骨格にあたるものでこれによるその車の特性、走行性能そしてボディ剛性が大きく決まったりします。
例えばトヨタならトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)の中に、GA-Kプラットフォームがありますが、これは4代目プリウス、CH-R、カローラスポーツなどに使用されています。
このプラットフォームですが、個人的にRC Fの場合、単純に現行ISやGSのものを基に「F」用に強化されたものだと思っていました。
RC FとIS共に駆動方式がFR、サイズがよく似ていて、更にインテリアもよく似ていたのが大きな理由です。
しかし、この本によると全く違うとのことが分かりました。
RC F(というよりRC)についてはベースの骨格はIS Cから出来ているということ。
ちなみにIS Cというのは先代ISの時にラインナップされていたISのオープンモデルです。
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オープンカーはボディ剛性に重要な要素を持つ屋根が無いため、その分通常の車に比べてより強固に腰下の剛性を固めているとのこと。
RC Fの場合クーペということでルーフが取り付けられ他も色々取り付けられていてこれでもかとあちこちが強化されていて剛性は半端な物では無いとのこと。
(レクサスRC/RC Fのすべて 68ページ、69ページより)
ちなみにwebCGのレクサスRC350“Fスポーツ”(FR/8AT)/RC F(FR/8AT)【海外試乗記】にもそれに関して同様の事が書かれており、
「車台はエンコン(エンジンコンパートメント)を含めたフロントまわりに「GS」、
リアセクションにIS、そして中央部には、ロッカー断面積がISの2倍近くと、十分な強度が確保できる「IS C」のそれを用いた混成型となっている。
が、もちろんそれらはフォルクスワーゲンのMQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)よろしくブロックのように組み立てられるものではない。
実際はRCのために専用開発されたものと考えるべきだろう。」
と記載がされています。
要するにプラットフォームが共通化されていることが多い現代の車の中で贅沢にも専用のプラットフォームが使われており、RC Fはそれを更に強化されたタイプが使われている。
もちろん一般的にはプラットフォームは共通化しているといっても車によって細部は異なっていますが、RCぐらいになってくると確かに「専用設計」と言っても過言では無いのではと思ったりします。
そしてもう一つが、「RCの基本設計ががRC Fありきで作られているということ」
スポーツモデルとは基本的にノーマルモデルがあって、そこから骨格なりを強化して強力なエンジンや足回りを搭載して造っていくのが一般的、という認識があったのですが、
RC Fの場合そもそもベースのRCの時点で要件を入れながら設計していたということになります。
(レクサスRC/RC Fのすべて 78ページ、79ページより)
ちなみに「レクサスGS Fのすべて」にもよく似た事が書かれており、
~まさに兄弟と言えるRC FとGS Fだが、その背景には大きな違いがある。
それはRC FがベースモデルのRCと同時開発(RCの基本設計にF用の仕込みも入れられている)されたのに対して、GS Fはあくまで既存のモデルから「F」をつくらなければならなかったことだ。~
(レクサスGS Fのすべて 32ページ、33ページより)
と書かれています。
こう考えるとRC自体専用設計されたモデルであり、またRC Fはそのスペシャルモデルと言えるのかもしれません。
勿論専用設計のプラットフォームであるからどう、ないからどうという事は一概に言えませんが、こういう目に見えないこだわりが好きな私にとってはたまらない話です。
どちらにしてもRC300hに試乗した時、今までの車とは違う剛性感、例えばハンドルを切ったらボディが遅れてついてくる感覚が全く無く自分の背中がまるで車のリア分部になったかのよう一体感を味わったのですが、
ただ単にクーペだからという理由だけではなかったようですね。
ということで今回はちょっとマニアック(?)な話しになりましたが、この点も私がRC Fを気に入った大きな要因の1つなので書いてみました。