
ちょっと前に読み終えていたけど、ブログにアップしていなかったRenew Your Vows (“RYV”)の最終回、RYV 21号~23号について。
筋書をJody Houserが、画(インクも)をScott Koblishが担当。添付画像は22号の表紙。
まずは粗筋から。20号からの新しいArc(ひとつながりの話)。Peter ParkerとMary Jane Watson (“MJ”)の娘Annieが巷を騒がす怪物とひと悶着あったことや娘が何かを隠していることをPeterとMJは心配する。その怪物は娘と同じような力を使うことからクローンの存在を疑う。そして今度はSPIDER-MANのクローンも出現する。
次にお気に入ったシーン、台詞等の紹介。この怪物は自分自身をCheliceraと名乗っている。蜘蛛の口の一部分の名前なのだが、それを聞いたPeterの台詞、”We’re really running out of spider names.”蜘蛛関連の名前が足りない。確かにBLACK WIDOWやTarantulaなんてありきたりの蜘蛛の名前は既に使われている。Marvelの作家が結構苦労しているんだろうな。
自分自身のクローンが現れた時のPeterの台詞。”Me minus the witty repartee.” 自分からユーモアのある言葉を除いたやつと相手を切り捨てている。おもろい。
話の進め方では、中学生ぐらいの女の子が、親に自分の悩みを相談せずに、友達に相談するというのは非常に現実的。その相手がHarry Osborneの息子Normieというのが良いな。
22号ではそれ程話が進まず。残念なのは、Cheliceraと名乗る悪人の正体はAnnieのクローンじゃなかったこと。さらに、髪の毛の色さえ違う。ウィッグじゃん。じゃ何故Annieとこの悪人の間にテレパシー的な繋がりがあるんだろう。この辺のモヤモヤが残ってしまった。
この悪人のMJに対する悪態が良いな。”Too slow old woman.”
RYV 23号でAnnieは漸く自分の能力が父親と違い、未来を予知すること、相手の脳を混乱することを話す。それを聞いたPeterの反応。”I thought it was a boy thing.”恋の悩みかと思ったってやつ。ナイス。
また、X-MENの基地に乗り込んだParker一家。その車のローンを支払ったばかり等生活を感じるジョークも楽しいのだが、悪人軍団に囲まれていたあたりのMJの台詞とPeterの台詞が秀逸。MJ “Our insurance doesn’t cover evil armies.” Peter “Seriously in New York?”悪人が跋扈するニューヨークで超人的な力を持った悪人の被害に対する保険に入ってないのってことなんだけど、この台詞は好きだな。
最初は楽しく始まったこのシリーズだが、途中から力が抜けた感じだな。そして、終了してしまった。そりゃそうだな。Annieが幼かった頃の方が好き。何故路線変更した?