
前月到着したアメコミの最後、Ultimate SPIDER-MAN (“USM”) 13号。待ち遠しいと書きながら最後まで楽しみをとっておいた。(USMはもはやショートケーキの苺的な存在)
添付画像はUSM 13号通常版の表紙。Marcos Checchettoの作品。PeterとHarryそして彼らを誘拐した今回の悪役Kraven the Hunter。
筋書をJonathan Hickman、画をChecchettoがそれぞれ担当。
粗筋を手短に紹介。Peterが行方不明なって2ヶ月、Peterの身代わりロボットだか何だかに見守られながら息子RichardがSPIDER-MANの真似事をしていた。一方PeterとHarryは時間をかけてKravenに調べあげられ最後には彼の狩の獲物に仕立て上げられた。
今回も気に入ったシーンや台詞を書いていく。前号で登場したPeterの偽物は前述の通りパーマンのコピーロボットみたいだ。(何者なんだか不明)
そんな偽物に対するRichardの質問と偽物の応え。”There’s not any…” “He (=Peter) gave me three rules if something happened to him. One no touching Mary Jane (“MJ”). Two protect the family no matter what. Three no touching MJ.” 息子Richardは偽物と母親の間に何かあったかを心配していた。それに対する偽物の応えはPeterらしいジョークでクスリとさせる。
地下の帝王Mole Manがこのジャングルの持ち主。通常のタイムラインではジャングルは南極の地下にあるのに対し、このタイムラインではニューヨークの地下。地下世界2つを合体させたんだね。Hickmanのジャングルに関する設定変更は妙に納得できる。
そこに集結した悪人Kraven、Mole Man、そしてMysterio。この3人は必ずしも信頼関係にない点も良いね。この辺は次号以降で仲間割れやその結果Peter達の勝利へのきっかけになると楽しい。
科学者であるHarryはGreen Goblinのコスチュームを持っていない。そんな彼を獲物にするKravenはちょっと彼らしくなく不満。Kravenはなにがしかの方法でHarryがコスチュームを呼び出すことを期待しているのか。
彼らが逃げ出さないように、首に爆弾を仕掛けたKraven。最後にこれが偽物だと種明かしするシーンは好き。通常のタイムラインのようにPeterが彼と何度も戦っていたらこれが脅しであることは明白。何故なら彼が言ったようにKravenは自分の手で仕留めたいはずなのを何度も戦っていたらわかるはずだから。
ジャングルの中で恐竜(Velociraptorかな?)に背後から近づかれたHarryに対しPeterが”Do. Not. Move.”と言って制止させるシーン。これはあの映画/小説Jurassic Parkへのhomageか。恐竜は実は目があまり良くなくて動くもの襲うから動いちゃだめってやつ。
PeterとHarryの絶対的ピンチ。同時並行してPeterの息子は父親に代わって黒いSPIDER-MANとなったが、その目の前にGreen GoblinとSPIDER^MANのお陰で瀕死の重傷中の父親に代わって娘がBlack Catとして登場。前回も書いたけど、今回も書かざるを得ない。次号が待ち遠しい。