10年ほど前には予約したにも関わらず、急用でキャンセルせざるを得なかったという因縁の旅行。
この日の岐阜は35℃越で、東北地方では線状降水帯が発生し甚大な被害をもたらしていました。
予報では18時から20時の間、降水確率10~20%とのことでしたが、なんとか持ちこたえてくれました。
早めの夕食を終え宿を出発したのが18:50
「長良橋」南詰めに有る観覧船乗り場から船に乗り込み、

600mほど上流の待機場所に移動

この日の鵜飼開始時刻19:45を待ちます
待機の余興に綺麗どころの踊り子を乗せた船が巡回

定刻に打ち上げられた花火を合図に、鵜飼漁が始まりました。

鵜飼は二部構成となっており
第1部は単独の漁の様子を観る
「狩り下り」併走して鵜飼漁を観る
「付け見せ」停泊して鵜飼漁を観る
第2部は「総がらみ」と言って、6艘の鵜飼船によるチームプレー漁を観ます。
先ずは「杉山鵜匠」
長良川の鵜匠は6人で正式な職名は「宮内庁式部職鵜匠」といい、代々世襲で技が受け継がれています。
国の重要無形文化財・有形文化財に指定されています。








第2部総がらみ



終わりに本日の漁の成果の一部をお披露目
鵜が捕まえた証拠の、くちばしの跡がある鮎は高級品として珍重されているそうです。

かがり火のオレンジ色が漆黒の闇に浮かび
長良川の川面に映る
かがり火は鵜匠の顔を照らし、鵜と鵜匠が一体となって動く様は幻想的でもあります。
漁が終わり、かがり火が消えた闇と静寂は
松尾芭蕉の俳句
【おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな】
を思い出させてくれました。