あみの3ブログ

4月9日(土)訃報

父逝去

普段の土曜だったらまたぞろラーメン三昧だが
この日はなんだか気分が乗らず自宅待機。
午後に娘の自動車任意保険の更新でFさん訪問あり。
家内は親父に頼まれた野菜など購入して2時ころ帰宅。
部屋でPC触っていた際、親父のトイレへいく足音を聞く。
夕方家内が夕食の準備よろしくと呼びに来る。
名探偵コナンが入ると絶対動かない家内。
マグロのやまかけ丼をつくる。
準備ができ、別室の親父のところへ夕食を届けに行く。
私はご膳を、妻は頼まれた野菜を持って。
しかし、部屋に入ってもいない。
あれ、トイレかなと思いつつ冷蔵庫に
野菜を入れようと隣の台所へ出てみると
親父が床にうつ伏せに倒れている。
二人で大丈夫かと大声を掛けるが反応が無い。
思い切って親父の身体を仰向けに返す。
脈を採ってみるが反応が無い。
でも体温はまだ暖かい。
硬直も無い。
心臓マッサージを試みる。
妻に近所の本家へ人を呼びに走らせる。
心臓マッサージに反応が感じられない、
119番通報する。
火事ですか救急ですか?
質問事項に冷静に答えるつもりだが、声が震える。
程なく本家のおじさん夫妻到着、救急車も到着。
救急隊員の指示で、着衣を鋏で裁断。
AEDと心臓マッサージを繰り返す。
掛かりつけ医のいる病院に救急搬送。
医師に引継ぎ、蘇生処置。
19:10死亡を確認。
葬儀社にTEL遺体を自宅に搬送。
自宅で待機してくれた妻と、近所の親戚で仏間とふとんが
準備されている。
葬儀・告別式の打ち合わせ。

内輪よとぎ:4月10日19時より
納棺       11日16時より自宅にて
通夜       11日19時より葬儀式場にて
葬儀       12日11時より同
葬儀委員長   T様

一同、帰宅後安置された親父の枕元で、ローソクの眠ずの番。
静寂の中で、今までの自分の親父に対する態度について考えてみる。
当然、やはり絵に描いたように後悔の念ばかり。
こんな日が来ることは当然解っていた筈なのに。
さっきまで歩いてトイレにも行き、身の回りのことは全て
自分でこなし、車の運転もし、NHKテレビのDVDも自分で注文し、
文芸春秋を愛読し、要するに
86歳の老人とは思えない矍鑠さ。
まったくボケていない。
なだいいわ、まだ時間はあるわ、と私は思っていた。
しかし、昨年の猛暑と今年の豪雪・寒波が
肺の慢性疾患と、心臓にも持病を抱えた肉体を
そしてこの大震災が生きる気力を弱めたのか。
同じ敷地に別棟で新築してもらい、
廊下で繋げ2世帯の距離感を保っていたのだが
ここ最近は会話も無く、連れ合いに先立たれてからは
会話も無く、孤立感・不安感があったに違いない。

20数年にわたって付けられた日記帳が出てきた。
昨日4月8日の記入が絶筆。
おそらく今日もいつものように夕食が終わってから
ゆっくりと日記を書くことにしていたに違いない。

これだけの日記を読み返してあげられる日が来るのだろうか?

燃え尽きた線香を取り替えながらそう思った。


            (この記事の書き込みは2011年10月2日に行いました)
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