昨年の1月25日惜しまれつつ閉店した敦賀ラーメン一力の流れを汲む、福井の名店一龍(いちりゅう) まさに閉店したのと同じ日に衝撃的デビューをを果たした天龍。一龍出身の女性店主のお店です。
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店舗はそのまま、看板の一龍を天龍に直し、店内をプチリニュアル。なるべく一龍のなごりを残して集客する戦略のようだ。
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メニュー構成は一龍を踏襲。ただし相当値上げされているが、思えば一龍の価格が安すぎた(笑)
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一力系統のラーメンの特徴は、表面に油が浮かぶ茶褐色のスープ。細裂きメンマに薄切りモモ肉チャーシュー、そして紅生姜。
では天龍のラーメンはどうだろう?
スープは鶏ガラと豚骨を大量に使った白濁出汁、表層に油が浮かぶ脚褐色のスープとなっている。その他のアイテムも完璧だw
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スープをひと口飲んでみる。動物系特有の臭味がきれいに処理されている。しかしながらスープの奥行きが浅く、ライトな感覚は否めない。
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でも、天龍と名乗っている通りオリジナルなお店なのだ。けっして新一龍ではない。流れを汲みながらも新しい味を求めて立ち上げたお店と理解しよう。コンセプトは女性スタッフだけのお店。
一龍時代おやっさんが丼に茹で上がった麺を投入するや否や、スタッフのおばちゃんたちが寄ってたかってトッピングを盛り付け、一斉に配膳に向かうひたむきな姿は今でも目に焼き付いている。新店天龍においてもその光景が再現されているのには驚いたが、
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もし当時のおばちゃんたちがその姿を見たらなんというだろうか? 『あんたら何しとんや!!早くせんか!!』っていいそうです(笑) 現在の美人スタッフが素晴らしい動きを身に着けるのは、あのおばちゃんの年になってからだろうか(笑)