「小鉄さーん、どうぞー」
血圧の高い小太りしたおっちゃんが、「血を抜いてもらった方がすっきりする」といった理由で献血に行くこともあるそうですが、
まさにそんな感じで小鉄の空気を抜いた。
私が仕事から帰ると水面下で腹を上にしてくるくる回っておりました。例の症状である。
明日、オペだなと思っておりましたが、ヤツは「ばっしゃんばっしゃん」暴れ、
目で「いっちょ頼むわ、エスワイさんよ」と訴えてくるので、「しょうがねぇな」とこんな時間にオペ開始。
とはいっても鰾(ひょう)に溜まった空気を抜くのにかかる時間は5分程度。慣れたもんです。
「えいや!」と捕まえ、注射器をブスリと刺して抜くだけ。
ただ最近は、網を二つ使い、ひとつは小鉄を捕らえ、
もうひとつはその網の上に被せて飛び出ないようにしている。
そのうえから網ごと針を刺しております。
あと、注射器を15mlほど吸えるモノにして一気に空気を抜きます。
結構溜まっているもんです。
なもんで空気を抜き終えた中年男小鉄は、「明日からまた頑張れるわー」といった感じにスッキリしたようで、スィースィーと水槽内を泳いでおります。
さ、寝よ。おやすみなさい。