≪第96回全国高校野球選手権大会≫
【初戦組み合わせ】
http://www.asahi.com/koshien/
いよいよ初戦の組み合わせが決まりました。
関西(岡山)を除く48チームが、
24の対戦カードに臨みます。
今年は例年以上に代表校の間に力の差のない大会となりそうですが、
そんな中、
強豪同士が初戦から激突するというカードが続出しました。
日程順に見ていきましょう。
【第1日】
第1試合 龍谷大平安(京都) - 春日部共栄(埼玉)
第2試合 坂出商(香川) - 敦賀気比(福井)
第3試合 日大鶴ヶ丘(西東京) - 富山商(富山)
第1試合は、注目の春夏連覇を目指す龍谷大平安が登場。開幕試合を戦います。春に比べて今ひとつ各紙では評価が上がってこない平安だが、この試合で連覇へのきっかけをつかみたいところ。しかし相手は好投手金子を擁して崩しにくい春日部共栄。春日部共栄としては、前半に金子でしっかりと試合を作り、ロースコアゲームにもっていきたいところ。龍谷大平安としては、先制して相手の機先を制したいと考えているはずだ。第2試合は敦賀気比の4割打線に坂出商は粘りで対抗。第3試合は、富山商のドクターK・森田の出来がカギ。日大鶴ヶ丘は、甲子園の雰囲気にのまれないこと。粘りのゲームに持ち込めれば、互角以上の戦いができるはずだ。
【第2日】
第1試合 日南学園(宮崎) - 東邦(愛知)
第2試合 静岡(静岡) - 星稜(石川)
第3試合 日本文理(新潟) - 大分(大分)
第4試合 大垣日大(岐阜) - 藤代(茨城)
好試合が揃った第2日。中でも第1試合は面白い対決となった。日南学園は、元々打撃の力を非常に持っているチームなのだが、県大会では沈黙したまま。それでも勝ちあがってきたところから、打撃の復調がなれば優勝も狙える戦力と見る。その試金石となる初戦は、”バンビ2世”の好投手藤島を擁する東邦。力を持つチーム同士の戦いだ。第2試合は、昭和50年代にタイムスリップしたかのような、楽しみな名門の対決だ。しっかりと守って試合を作る静岡に対して、県大会決勝で8点差を大逆転して波に乗る星稜がどう戦うか。第3試合も注目の好投手対決。ドラフト上位候補同士の対戦に、ネット裏のスカウト陣も色めきたつに違いない。大分の佐野はMAX150キロの剛球派。しかし対する日本文理の飯塚は、『エースで中軸』の二刀流。その迫力は群を抜く。日本文理優位の予想に、佐野がどう抗していくか。第4試合は、破壊力ある打線が売り物の大垣日大に藤代が挑む。県大会で”不利”の予想をことごとく崩して甲子園切符を掴み取った藤代のチーム力がどこまで通用するか。
【第3日】
第1試合 健大高崎(群馬) - 岩国(山口)
第2試合 鹿屋中央(鹿児島) - 市和歌山(和歌山)
第3試合 佐賀北(佐賀) - 利府(宮城)
第4試合 三重(三重) - 広陵(広島)
第1試合では、”機動破壊”の健大高崎が登場。昨秋の中国大会を制した好投手・柳川を擁する岩国と対戦。県大会で高橋、山田という甲子園で快投を見せた両投手を葬り去った機動力と連打の冴える健大高崎打線は、得意とする右オーバーハンドの柳川にどう対峙していくか。柳川は、必要以上にランナーが出た時に神経をすり減らさないことが肝心。『ランナーに気を取られた隙をついて連打』の健大パターンにはまらないこと。第2試合は、初出場ながら好投手・七島を持つ鹿屋中央に、県大会で智弁和歌山を破った市和歌山の打線が挑む。第3試合は両校ともにかつて『甲子園で話題を独占』した過去を持つ。再現を狙い、初戦に臨む。第4試合は注目だ。三重は昨秋・今春の東海大会完全制覇校。広陵は今春の中国大会制覇校。両校ともに戦力は充実し、今大会は快進撃の予感も漂うだけに、『大会への入り』を決めるこの強豪対決は注目される。両校打撃陣が相手投手をどう打つかが焦点。
【第4日】
第1試合 東海大甲府(山梨) - 佐久長聖(長野)
第2試合 九州国際大付(福岡) - 東海大四(南北海道)
第3試合 聖光学院(福島) - 神戸国際大付(兵庫)
第4試合 小松(愛媛) - 山形中央(山形)
第1試合は、打線活発な両校の対戦。両校ともに投手陣には一抹の不安を残すだけに、打って相手を粉砕したいところ。第2試合は、優勝候補に挙がる九州国際大付の猛打線に、緩急自在の東海大四エースの西嶋がどう挑むか。西嶋が”はまる”ようだと、ひょっとしたら・・・・の展開も十分に想定できる。第3試合は、8年連続の甲子園で戦い方を熟知する聖光学院が、初出場ながら実力を十分に持つ神戸国際大付の挑戦を受ける。実力を単純に比較するとやや神戸国際大付に分がありそうだが、一昨年、昨年等何度も初戦で強豪を葬り去っている聖光学院の『甲子園力』は侮れない。第4試合は新鋭同士の戦い。小松の戦力は正直全国では未知数だが、昨選抜で1勝をあげている山形中央は、力を図るには格好の相手。試合展開が読み切れない対戦だ。
【第5日】
第1試合 明徳義塾(高知) - 智弁学園(奈良)
第2試合 開星(島根) - 大阪桐蔭(大阪)
~~2回戦~~
第3試合 二松学舎大付(東東京) - 海星(長崎)
3試合日だが、注目の対戦が組まれた。第1試合は明徳義塾と智弁学園の対戦。明徳の好投手・岸にド迫力の長距離砲である智弁の岡本が相対する。『野球の厳しさ』では明徳に分があると思われるが、すべてを破壊する智弁の豪打が明徳を飲み込むという展開も十分に考えられ、予断を許さない。智弁としては、前半で投手陣が踏ん張れず後手を踏む展開だけは避けたいところ。明徳は『初戦に負けない』伝統を持ち、自信を持っている。第2試合では”西の横綱”大阪桐蔭が登場。打線の破壊力は大会屈指で、開星としても前半で引き離されないことが試合を作るうえでは重要。第3試合からは2回戦。悲願の夏の甲子園出場を果たした二松学舎大付は、海星と対戦。海星は打線が活発な好チーム。打ち合いにもつれこませて勝機をうかがうのは、どちらのチームも同じだろう。
【第6日】
第1試合 鳴門(徳島) - 近江(滋賀)
第2試合 城北(熊本) - 東海大望洋(千葉)
第3試合 東海大相模(神奈川) - 盛岡大付(岩手)
第4試合 角館(秋田) - 八頭(鳥取)
第1試合は両校ともに打線活発。特に近江は、県大会の打率が5割に届かんとする、とんでもない爆発力を示した。好調を維持できていれば、試合を優位に運べそう。連続出場の鳴門だが、選手は昨年とはがらりと変わった。だが伝統の渦潮打線の迫力は変わらず。打ち合いに挑む。第2試合は、初出場ながら激戦・千葉を勝ち上がった東海大望洋に注目。こちらも打線中心のチーム構成。対する城北は県大会では有力校を次々に倒して、波に乗る。第3試合は注目の試合となった。”新ドクターK”の吉田を軸に140キロ投手を4枚も擁する東海大相模は、打ってもチーム打率4割強、11本塁打と圧巻の攻撃力を誇る”東の横綱”だ。対する盛岡大付のエース松本は今大会屈指の投手で、ドラ1確実と言われる豪腕。実はこの松本は神奈川出身。東海大相模の4枚看板と投げ合ったことがあるかと思いきや、相模のエース青島は愛知、吉田は兵庫出身という面白さ。盛岡大付としては、松本の投打の爆発に賭けたいところ。東海大相模としては、春までによくあった、『ズルズルと試合のペースをつかみ損ねて後半戦』という試合展開だけは避けたいところだ。第4試合は、実力伯仲の好勝負。角館、八頭ともに爆発力はないが、ロースコアで逃げ切る術を知っている。後半まで試合がもつれると、激闘になる予感も。
【第7日】
第1試合 沖縄尚学(沖縄) - 作新学院(栃木)
第2試合 八戸学院光星(青森) - 武修館(北北海道)
第3試合 関西(岡山) - 第1日(3試合)の勝者のいずれか
第1試合は面白い戦いになりそうだ。沖縄尚学は持っている力は大会でも上位で、優勝候補にも挙がる。しかしながら、毎度言われることだが『沖縄は県大会の日程が早いため、代表が決まってから長く時間が空き、その間実戦が出来ないというのが非常に不利だ』ということが、今大会ではどう影響するか。第7日目という試合日程は、望んだところからは大きく違うところという気がする。対する作新学院は、4年連続の出場で、昨年までの3年間は連続で甲子園で2勝以上を上げるというチーム。今年もしっかりと振り込んで打力をアップしてきた。決勝ではドラ1候補の佐野日大・田嶋に勝ってきており、力勝負でも沖縄尚学に負けないと意気込む。第2試合は、八戸学院光星の『夏のチカラ』を試される戦いとなりそう。武修館にとっては、甲子園の熱さにしっかり慣れてから試合ができるというのはアドバンテージかも知れない。第3試合に登場の関西は、今や遅しと対戦相手の決まるのを待っていることだろう。『オレたちゃシードだから』ぐらいの気楽な気持ちで臨めば、自ずと結果もついてくるはずだ。
ということで、
いよいよ決まった今年の夏の戦い。
さあ、どうなるのか。
何しろ週末の天気が気になるところなんですが、
開幕は9日(土曜日)です。
健闘を、期待します。
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