ひっそりと小さな記事が・・・・

今朝新聞を読んでいると、
訃報の欄にふと目が留まりました。

そこにあったのは、
『池田高校の蔦監督の妻、蔦キミ子さん死去』
のニュース。

あの池田の蔦監督を長く支えた妻であるキミ子さんの死。
ワタシはなんだか、
じんわりと寂しさを感じて、
何とも言えない気持ちになりました。

あの池田高校も、
そして昭和の高校野球も、
遠くなってしまったなあという感慨深いものを感じざるを得ませんでしたね。

いまだにあの金属音とともに、
蔦監督が何だか不機嫌そうな顔をしながら甲子園のベンチにどっかりと腰を下ろし、
鋭い眼光でグラウンドをにらみながら采配を振るっている姿が、
目に浮かびます。

その蔦監督の破天荒さを包み込んでしっかりと支え、
池田高校の野球部を強豪に育て上げた陰の功労者だったのが、
キミ子夫人だったと思います。

いつもインタビューを受けると、
『先生が暑いところで頑張っておられるのに、ワタシがクーラーの効いた部屋にいたんでは申し訳ない』
と言いながら、
汗をかきかきテレビで池田高校の試合を観戦していた姿が、
目に浮かんできます。

『大正女の気骨』

を感じさせる人でした。


ああ、
あの時代はまた遠くなりにけり・・・・・・ですね。

ご冥福をお祈りします。