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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

秋の陣 高校野球

2009年10月21日 | 高校野球

秋の深まりと共に、
野球の季節も今年最後を迎えようとしています。

プロ野球やメジャーリーグは、
ポストシーズンの戦いの真っ只中。

アマチュアでも、
大学野球は秋のシーズンたけなわです。

社会人でも、
そろそろ日本選手権が始まるところ。

クライマックスへ向けて、
戦いは熱さを帯びてきています。

そんな中、
高校野球はちょっと違う趣の季節です。
【夏の甲子園】を終えたチームは、
8月から順次新チームを結成。

秋は、
まだまだ発展途上のチームが、
だんだんと育っていくという、
若葉の季節なのです。

しかし、
その秋に行われるのが、
翌年のセンバツ出場をかけた【秋季大会】。
各地区によって出場校枠が『大筋で』決まっているのを知っているため、
その枠に入っていち早く【夢の甲子園出場】を決めようと、
すべてのチームが燃えています。燃える秋です。

だけど、
各チーム共にまだまだ【出来上がったばかり】のチームなので、
試合内容は【夏の大会】にくらべると、
う~んとうなってしまうようなものが多いのも、
また事実です。

観戦者として見れば、
そこが面白いところでもあります。

秋季大会は、
寒い地方から大会がだんだん南下していくのが特徴です。
寒い地方は、
早いうちに大会を終わらせないと寒くなってしまいますからね。
また、
日も短くなってしまいますから。

各地方大会ごとに、
日程ややり方もばらばらです。

たとえば、
北海道、東北、関東、北信越、東海、四国、九州は、
一気に大会を消化してしまいます。
(休日・平日関係なしに)
しかし、
出場校の所在地が遠方まで渡らない東京、近畿などは、
週末ごとの開催となります。

そこで、
東京・近畿などは、
チーム構成として、
頼れるエースが1枚デンと控えていれば、
大会を勝ち抜いていくことが可能です。

それに引き換え、
東北、関東、九州などの地区は、
上位に行けば連戦を強いられるため、
複数の投手を持っていないと、
なかなか勝ち抜いていけないでしょう。

戦い方も、
地方によって微妙に違ってくるというわけです。

ちなみに、
東北・北信越・東海・中国・四国は、
県大会で3位に入賞すれば地方大会に出場できます。

そして、
地方大会を勝ち抜けば甲子園です。

そこで、
毎年のように
『県大会ではベスト4で敗れたが3位決定戦に勝って滑り込み』
で地方大会に出場したチームが、
そこで波に乗って甲子園出場を掴み取る、
ということが起こってきます。

『秋はチームが1週間ごとに成長する』
といわれています。
だから、
『県大会準決勝で敗れたときと、地方大会で優勝したときは、まるで違うチームかのように、選手が成長してくれました』
という監督の談話を、
しばしば聞くことが出来るのです。

実際、
県大会の優勝は、
センバツ出場にとってあまり参考にはなりません。
その上の地方大会で、
どこまで進出したかが選考基準のほぼすべてといってもいいでしょう。
(選考が微妙になったときだけ、『県大会での戦いぶり』が問われることがありますが・・・・)

さて、
そんなこんなで、
秋季地方大会も、
今週末に佳境を迎えます。

既に北海道、東北、北信越(要するに寒い地域)では、
優勝校も決まりました。

ちなみに想定されているセンバツ枠は、例年通りであれば、

北海道  1
東北   2
関東   5
東京   1
東海   2or3
北信越  2or3
近畿   6
中国   2or3
四国   2or3
九州   4

です。
これに21世紀枠(2)、明治神宮枠(1)が加わります。
出場校は32校です。

センバツは夏の大会に比べてイマイチ盛り上がりませんが、
実は夏の甲子園よりもかなり出場するのは難しいのです。


今年の秋季大会でも、
実にいろいろなドラマが起こっています。

そして、
注目に値する選手も、
多数出場してきているようです。

東北大会を制した秋田商は、
秋田県大会3位ながら、
東北大会で波に乗って優勝。

県大会(ベスト8から)4試合中3試合、
東北大会4試合中3試合、
計8試合中6試合を完封で飾るという素晴らしくディフェンスの堅いチーム。

エースの片岡君、
どんなピッチャーなんでしょうか。

過去何人もの好投手を輩出している秋田商のエースだけに、
気になっています。
(明治神宮大会でやってくるので、見に行こうかなあ)

粘り強い高岡商も4年ぶりの春をつかみそうです。
北海道の北照は、
何度も何度も跳ね返されていた決勝の壁を、
ようやく跳ね返しました。
出場すれば10年ぶりとなります。

九州では、
興南の島袋君が満を持して九州大会に臨みます。
東京では、
150キロエース・伊藤の帝京が順調に勝ち進み、
甲子園へのマジックナンバーは2ですが、
週末には難敵・日大三が待ち構えます。
東海では、
夏の甲子園優勝の中京大中京が、
新チームでも圧倒的な強さを見せ付けているようです。
近畿では、
名門・強豪が順調に勝ち進み、
いよいよ8強から熾烈なバトルが繰り広げられそうです。

さあ、
センバツの切符をつかむのはどこか。

東京では、
奇跡の大逆転で勝ち進んだ都立日野が、
都立勢初のセンバツをつかみ取れるのか。

ドキドキの週末は、
今週です。
  





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