年末年始にかけて、
格闘技界は「書き入れ時」を迎えるといいますか、
格闘イベントが花盛りになります。
そんな中、
寂しいニュースが飛び込んできました。
プロレス界でかつて光を放ったダイナマイト・キッドが死去したというニュースです。
ダイナマイト・キッドといえばやはり80年代の中盤ごろ、
タイガーマスクと戦った頃の姿が浮かんできますね。
ダイビングヘッドバッドやらパイルドライバーやらの”必殺技”もそうですが、
ムキムキの体から高速の速さで・・・・・・・
というのが印象深いです。
タイガーマスクなどジュニア・ヘビーのプロレスは、
ある意味プロレスファンに「新たな大地」を見せてくれました。
ルチャリブレと呼ばれるプロレスは、
本当に「光速の速さ」という感じで、
見るものすべてをワクワクさせてくれましたね。
K-1でも魔裟斗が登場してその景色が一変しましたが、
それよりずっと前に、
ムキムキの体で素早く動くレスラーたちの世界が、
観衆を魅了していました。
猪木の提唱するストロングスタイルのプロレスに、
メキシコ帰りのレスラーが披露するルチャリブレが合わさって、
あの頃の新日本プロレスは本当に楽しかった。
「金曜日夜8時」が来るのを、
どんなにかワクワクして待っていたことでしょう。
ワタシもワタシの周りも、
土曜日は朝からその話題で持ちきりでした。
そんな時代だったですね。
そういえば金曜日の夜8時は、
太陽にほえろ、金八先生、そして新日本プロレス。。。。。
「どんだけ人気番組が揃ってるんだよ~」
って感じでしたね。
まだビデオすらあまり普及していなかった時代ですから、
「どの番組を見る?」
ってことが重要な問題でした。
ザッピングも当たり前って感じでしたね。
ダイナマイトキッドの死去を受けて、
その頃の空気感を思い出していました。
さて、
そのほかの話題です。
ボクシングで、
二つの世界挑戦が発表されました。
1.26 米・ヒューストン
◇WBO世界Sウェルター級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 挑戦者・同級3位
ハイメ・ムンギア(メキシコ) 井上岳志(ワールド)
12.31 マカオ
◇IBF世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 挑戦者・同級15位
モルティ・ムザラネ(南ア) 坂本真宏(六島)
この中で注目は、
やはり井上のSウェルター級挑戦でしょう。
Sウェルターといえば、
かつてはジュニアミドル級といっていた階級で、
あの輪島功一氏がベルトを保持していた階級。
先ごろ現役続行を表明した村田諒太の1階級下の、
重いクラスです。
井上はしつこく絡みついて相手のスタミナを奪い取る「ジョロウグモ作戦」と言っていましたが、
相手のムンギアはそりゃあもう強いボクサーだそうで、
勝てる見込みはほとんどなさそう・・・・・という見立ての人が多く見受けられました。
しかし伊藤雅雪や、三浦、木村らの例もあるように、
「海外でアップセット」を起こせば、
一気にその名前は世界にとどろくので、
何とか頑張って勝機を見つけてほしいですね。
一方坂本は、
ワタシも全然知らないボクサーでしたが、
何やら大阪市大の院に通っているボクサーだそうで、
学帽に黒い丸眼鏡という「戦前の帝大生?」って感じのいでたちで記者会見に登場。
世間に「坂本」という名前をある程度浸透させることに成功しました。
クラスはフライ級で、
相手もさほどでもないと思われますので、
井上の挑戦に比べれば格段に『世界奪取』の可能性は高いと思われます。
まあそれにしても、
急遽決まった井岡のマカオでの世界挑戦に合わせて、
京口と坂本をかませて、
何とか「3大世界タイトルマッチ」として体裁を整えたということでしょうか。
3人ともに挑戦者というのが、
何やら面白い興行です。
30日の帝拳・大橋ジムの興行も3大世界タイトルマッチですから、
合計6つもの世界タイトルマッチが2日間に行われるということですね。
お~すげ~。
ということで、
例年のごとく、
年末のニュースが多くなってきました。