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第106回全国高校野球選手権大会 組み合わせ決まる  ブロック別展望

2024年08月06日 | 高校野球

さあ、決まりました、
第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ。

今年は第1日から第3日まで、
3日間が実験的に行われる「昼夜2部制の3試合日」。
これが選手たちにどのような影響を及ぼすのか、
興味は尽きません。

組み合わせはこちら ⇒ 組み合わせ - 高校野球夏の甲子園2024 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

さて、
それではブロック別に勝ち上がりの予想をしていきましょう。


◇英明・健大高崎・岐阜城北・智弁学園・大阪桐蔭・興南・明豊・小松大谷ブロック
優勝候補筆頭の大阪桐蔭が入るブロック。当然大阪桐蔭中心の戦いになると思われるが、波乱の要素もいっぱいにある。まずはその大阪桐蔭が初戦で激突するのは、好投手・田崎の興南だ。期せずして「歴代春夏連覇校対決」となるが、さほど攻撃力が高くない興南としては、なんとしても田崎を中心にロースコアゲームにもっていきたいところ。大阪桐蔭としては、今大会を占う試金石として、興南は格好の相手。どう戦うか。勝ち上がると、ここで九州No1の実力を持つ明豊が待ち受ける。明豊は看板の強打のほかに、今年は非常に投手力も安定しており、波に乗れば上位まで勝ち進む力を持つ。ここの対決もまた、見どころいっぱいだ。また反対側では、選抜優勝の健大高崎がにらみを利かせている。健大高崎は、エース格の左腕・佐藤が戦線を離脱したという非常に痛いチーム状態ではあるが、それでもまだ戦える力は持っている。しかしここには強打の智弁学園や連続出場の英明もおり、勝ち上がりに予断は許さない。大阪桐蔭が本命ではあるが、対抗馬がひしめいており、非常にレベルの高い試合が展開されそうだ。

◎ 大阪桐蔭  ○ 興南・明豊・健大高崎・智弁学園  △ 英明  ▲ 岐阜城北・小松大谷


◇京都国際・札幌大谷・花咲徳栄・新潟産大付・金足農・西日本短大付・南陽工・菰野ブロック
このブロックは力がある程度均衡していて、面白いブロックになりそうだ。本命になりそうなのは、春の近畿大会を制した京都国際と、強打の花咲徳栄か。京都国際は守備力に絶対の自信を持ち、さらにこの夏の大会で打線も当たってきた。花咲徳栄は全国屈指と言われる強力打線が看板で、両校の対決となった場合は非常に面白い試合の主導権争いが繰り広げられそうだ。反対の山では、強打の西日本短大付に、あの吉田の弟が2年生エースの金足農が挑む。兄の吉田も、初戦は九州の強打の鹿児島実が相手で、ここを勝ったことで波に乗っていった経緯があるだけに、その再現を狙う。勝ち上がった方が対戦する菰野と南陽工は、菰野がレギュラー全員2年生のチームだけに、粘りの南陽工がスキを突いて攻略したい。札幌大谷は初出場ながらかなりの実力を持ち、京都国際との対戦が楽しみなチーム。新潟産大附も初出場だが、県内の強豪を軒並み倒してきた力は決して侮れない。

◎ 京都国際・花咲徳栄  ○ 西日本短大付  △ 札幌大谷・金足農・南陽工・菰野  ▲ 新潟産大付


◇中京大中京・宮崎商・木更津総合・神村学園・聖カタリナ・岡山学芸館・掛川西・日本航空ブロック
力を持つと言われる中京大中京、神村学園に、くせ者の木更津総合が絡み、この3校の上位進出争いはし烈になりそうだ。特に今大会屈指の強打を誇る神村学園打線に対し、木更津総合の横手投げの好投手・石沢がどこまで踏ん張れるかが焦点。木更津総合は試合の運び方がうまく、県大会では中央学院をコールドで撃破している。神村学園としては、強打で前半からガンガン突き放していきたいところだ。中京大中京は、投打のバランス感が抜群。上位に進出するだけの戦力を持っている。反対山はダンゴ状態。どこが出て来てもおかしくはない。いずれも県大会では本命視されておらず、勢いに乗って勝ち上がってきた学校ばかりで、どこがいち早く甲子園の雰囲気に慣れ、自分の持ち味を出せるかが焦点か。宮崎商は、前回出場時はコロナで試合を辞退したというつらい思い出があるだけに、今回の甲子園は期するものがあるはずだ。

◎ 中京大中京・神村学園  ○ 木更津総合  △宮崎商・聖カタリナ・岡山学芸館・掛川西・日本航空


◇鳴門渦潮・早稲田実・聖光学院・鶴岡東・大社・報徳学園・創成館・白樺学園ブロック
ドラ1候補の今朝丸を擁し投手力が盤石な報徳学園が優位。報徳は投手力に選抜時よりさらに磨きがかかり、暑い夏ではあるが、守り勝って優勝までたどり着きたい。そのためにはなんといっても打線が火を噴いて投手陣を援護できるのかどうかが焦点。対抗するのは、まずは甲子園常連の聖光学院、そして初戦で激突する同じ東北の、強打の鶴岡東か。両校の実力派伯仲、ネームバリューでは聖光学院だが、同じ東北勢という事で臆することなく望めるという点で鶴岡東にもチャンスは十分にあるとみる。勝ち上がった先には、鳴門渦潮と早実が控える。早実は清宮の1年時の時のような、打線でとにかく打ち勝つしかないチーム。戦い方は非常に不安定だが、勢いに乗れば面白いかもしれない。鳴門渦潮は安定した戦い方をしており、やや分があるとみる。報徳に2回戦で挑むのは、創成館と白樺学園の勝者。創成館はよく仕上がったチームで、近年長崎勢が見せる甲子園での非常にいい戦いぶりを今年も見せてくれそうな期待はある。白樺学園は、自慢の強打を炸裂させたい。

◎ 報徳学園  ○ 聖光学園・創成館  △ 鶴岡東・鳴門渦潮・早稲田実  ▲ 白樺学園・大社


◇熊本工・広陵・富山商・東海大相模ブロック
2回戦から登場の4チームブロックに、優勝候補の広陵と東海大相模が入った。広陵は昨年も同じ2回戦からのブロックで、3回戦で同じ神奈川の慶応に悔しい負け方をした思いがあり、リベンジの機会を狙っている。今年はスーパーエース高尾に、左腕山口も絶好調。「今年こそは絶対に負けずに全国制覇」の強い思いを持つ。一方の東海大相模は、夏にかけてグッと力を伸ばしてきた。ともすると粗い試合運びが多く、そこをつかれて敗退ということが多かったチームだが、この夏苦戦を経験する中で、チームの粘りと一体感を熟成することができた。まだまだ大会序盤での戦いだけに、藤田、福田の両エースが盤石の状態で臨めれば、広陵とも互角の戦いができる。初戦で優勝候補に対する2校も、力を持つチーム。熊本工は広陵との伝統校対決を「待ってました」とばかり気合十分。力は持っているだけに、試合の入りを間違えなければかなりいい試合ができるはず。富山商は、東海大相模のスキを突く戦いがしたい。

◎ 広陵  ○ 東海大相模  △ 熊本工  ▲ 富山商


◇鳥取城北・明徳義塾・北陸・関東一ブロック
なかなか面白いブロックになりそうだ。まず勝ち抜けの本命は明徳義塾。今年から採用の新基準バットで、より一層スモールベースボールを極めた明徳の負けない戦いぶりが、果たしてどこまで甲子園で通用していくのか、非常に楽しみだ。4,5点取って、2点に抑える究極の勝ちパターン野球、甲子園を席巻する可能性も十分だ。対抗するのは関東一。投の2枚看板を擁し、アグレッシブな守備で相手の得点を最小限に抑え、攻めては徹底した小技、足技、右打ちなど「意志を持った攻撃」が得意。高校レベルではかなりハイレベルの野球を展開しており、明徳との対戦となったら、かなり面白い試合が展開されそうだ。明徳と初戦激突の鳥取城北は、20年の1試合だけの甲子園交流試合での対戦がある。あの試合は、ほぼ鳥取城北が勝ちをつかみかけていたが、明徳が終盤のうっちゃり勝ちで意地を見せた試合。鳥取城北としては、あの時のような大接戦に持ち込みたい。北陸も昨年に続いての連続出場。速球派そろえる投手陣で勝負をかける。

◎ 明徳義塾・関東一 ○ 鳥取城北・北陸


◇長野日大・青森山田・石橋・聖和学園ブロック
ほぼ北のチームの4校ブロックになったが、勝ち抜けの最右翼は青森山田だ。青森山田は、エース関を中心とした投手力が万全で、打線も8強に進出した選抜よりもブラッシュアップされた。投打のバランスが高いレベルで取れており、優勝を狙える戦力と言ってもいいだろう。対する長野日大は、県大会では青森山田ほどの大型チームとの対戦はないので、どうチーム全体をアジャストしていくか。打線はなかなか力強いが。。石橋と聖和学園は、ともに県大会で大本命を破ってきた実績がある。作新学院を破った石橋は、4番エースの石橋が大黒柱。一方聖和学園は、絶対王者の仙台育英を破っての悲願の聖地到達。準決勝までの戦いぶりと、仙台育英を破った決勝の戦いぶりが全く違っていたので、甲子園ではいったいどちらの顔で試合をするのかが焦点だ。

◎ 青森山田  ○        △ 聖和学園  ▲ 長野日大・石橋


◇霞ケ浦・智辯和歌山・花巻東・有田工・滋賀学園ブロック
このブロックは智辯和歌山が大本命だが、なかなか面白い試合が展開されそうな予感がする。まず開幕試合を戦う有田工、滋賀学園と、勝った方を待ち受ける花巻東の3校は、どこが勝ち上がるかわからない。花巻東はかなり力を持つチームではあるが、「最も戦い方が難しい」くじを引いてしまったところが引っ掛かる。初戦を対戦相手が決まらず待っているチームは、試合間隔も開くし、しかも初戦の相手はすでに1試合経験してきている相手など、ネガティブな要素が満載。統計を見ても、この場所のくじを引いたチームは初戦突破が難しいことは証明されている。しかし春の東北大会を制し、本気で全国制覇を狙ってやってきた今年の花巻東、この難しい初戦を突破し、智辯和歌山との決戦に臨みたいところだ。その智辯和歌山。21年に全国制覇した時も、2回戦から登場のくじを引き、さらに初戦をコロナ禍による不戦敗で勝ち上がり、まったくスタミナをロスすることなく、決勝まで戦い抜いた。今年も日程的にまずまずいいくじを引いたと思われ、順当に勝ち上がる公算は強い。

◎ 智辯和歌山  ○ 花巻東  △ 有田工・滋賀学園・霞ケ浦



さあ、開幕は7日です。

オリンピックも面白いが、
今年の甲子園は面白くなること、
間違いなさそうです。

またまた暑い夏に、
寝不足の日々が続いていきそうですね。




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