ついにこの日がやって来ました。
広島カープが中日を下し、
今季の3位以内を確定。
初のCS進出を決めました。
長く苦しい道のりを経て、
『赤ヘル軍団』
の逆襲が始まる日です。
昨日は先発のバリントンが好投!
その好投に、
4番のエルドレッドが応え8回に値千金の決勝2ランをたたき込み、
試合を決めました。
補強に多額の費用をかけることが出来ない市民球団として、
『無印良品』
の外国人補強を貫いてきた中で、
投打の主軸として活躍した2人の外人が、
決めてくれました。
最後はミコライオが締めて16年ぶりのAクラスを確定。
この瞬間に、
制度始まって初のCS進出を決めたのでした。
それにしても、
長かったですねえ。
Aクラスが16年ぶりですかあ。
新世紀に入ってからは、
ずっとBクラスだったってことですよねえ。
喜びもひとしおでしょう。
ところで広島カープと言えば、
ワタシの様に70年代から野球を見るようになった人間にとっては、
【強いチーム】
というイメージを持ったのが最初でした。
長嶋の引退とともに大きなうねりを持って、
『巨人一辺倒』
の時代から大きく変革した昭和50年。
カープは、
山本浩二、衣笠の両看板選手や、
ホプキンス、シェーンという2人の超優良外人、
そして大下、三村、水谷、水沼らのわき役陣や
エース外古場を中心とした投手陣など、
”今が旬”という選手を多数そろえ、
初優勝に驀進しました。
指揮官は青年監督の古葉竹識監督。
この年からヘルメットの色を赤に代え、
『赤ヘル軍団』
と呼ばれるようになったチームは、
『いつかカープは落ちてくるよ』という世間の声を跳ね返し、
夏場を過ぎても一向にその勢いは衰える気配なし。
そしてその真骨頂は、
その年のオールスター戦でした。
それまでのセ・リーグは、
オールスターの主役といえばONの巨人や阪神の選手と相場が決まっていましたが、
この年のオールスターでは、
ペナントレースの勢いそのままに山本・衣笠が、
なんと2打席連続のアベックホームランをたたき込み、
『今年のカープは違うぞ』
ということを満天下に見せつけたのでした。
そして10月。
ところは後楽園球場。
歓喜の初優勝の瞬間は、
リリーフ金城が巨人・柴田を力のないレフトフライに打ち取り、
訪れたのでした。
その初優勝から15年はまさに『カープの時代』。
古葉監督に率いられたカープは、
53・54年とセ・リーグを連覇。
脂の乗り切った山本・衣笠を中心に、
江夏を守護神に据えたチームは、
【江夏の21球】
に描かれる大激戦の末に近鉄を破って日本一。
そして翌年も近鉄を4勝3敗で破って連覇を達成しました。
59年には5年ぶりの優勝。
日本シリーズでは阪急を4勝3敗で破り3度目の日本一。
61年には巨人との大激戦を厘差で制しセ・リーグ覇者へ。
西武との日本シリーズは敗れはしたものの、
第8戦までもつれ込む大激戦でした。
H3年には山本浩二監督で5年ぶりのV。
西武との日本シリーズは、
これも第7戦にもつれ込む激闘でした。
こう見てみると、
広島は16年間に6度の優勝。
そして日本シリーズでは、
初出場の50年を除いて、
すべて第7戦(61年は8戦)までもつれ込む大激闘をしているんですね。
53年の江夏の21球。
59年の山根の力投。
H3年の川口の力投などは、
いまだに目に浮かんできます。
それだけインパクト満点の強豪チームだったのですね。
しかし球界の変革とともに、
カープはその黄金時代に幕を閉じます。
選手年俸の高騰、
そしてFAの解禁など、
市民球団として財政規模が他球団のように大きくない広島にとっては、
厳しい制度がどんどんやってきて、
球団の勢いをそいでいってしまいました。
この制度を、
『待ってました』とばかり生かした、
大巨人軍、阪神、そしてダイエー(現SB)などの財政規模の大きい球団がリーグを席巻する時代になり、
広島は『市民球団の悲哀』を嫌というほど味あわせられましたね。
FAで出ていった主力選手は数知れず。
94年の川口をはじめに、
思いつくだけでも、
江藤、金本、新井、黒田。
4番にエース。
育てるたびに『ライバル球団』に選手を半ば強奪されてしまうこの制度を、
カープファンほど恨んだ人たちはいないでしょう。
ワタシも同じ”FA草刈り場”ライオンズのファンですので、
その悲哀は十分にわかります。
『よ~し、今年こそ』
と思う矢先にFAでどんどん選手が流出。
また一からやり直さなければならないつらさ、
巨人や阪神、SBのファンには、
分からね~だろ~な~。
ということもありますが、
ワタシはカープには、
憎からぬ感情が昔からあるのです。
そしてカープが好調なときは、
思わず応援してしまう。。。。。
こういうの、
『にわかファン』っていうんでしょうけど。
(生粋のカープファンの皆さん、ごめんなさい)
ということで、
去年あたりから、
このカープの動向には、
結構注目したりしていました。
昨日も、
テレビで映像を見ることは出来ませんでしたが、
『いよいよか~』
と思いながら、
戦況をネットで追ったりしていました。
さ~て、
いよいよCSが始まります。
まずは甲子園で阪神戦。
とりあえずこの第1ステージは、
3試合で2勝すればいいのですから、
第1戦をマエケンでガッチリと取ることさえできれば、
かなり有利に戦うことが出来ますね。
好調の打線がしっかり援護して、
何とかこのステージを突破して巨人との『決戦』にコマを進めてもらいたいものです。
相手が巨人になった場合も、
『エース』がやや不在の今年の巨人ですから、
『ひょっとすると?』
がないとは限りませんよ。
勢いに乗って、
行っちゃいましょう!
今年のCS、
楽しみが一つ増えました。
最新の画像[もっと見る]
-
ウェンズデーJリーグ 6日前
-
ウェンズデーJリーグ 6日前
-
ああ、おもしろきことばかりの土曜日よ 2週間前
-
あゝ 楽しき国立よ 2ヶ月前
-
あゝ 楽しき国立よ 2ヶ月前
-
あゝ 楽しき秩父宮 2ヶ月前
-
あゝ 楽しき秩父宮 2ヶ月前
-
スマイルジャパン 五輪出場! 連勝で決めた! サッカー「富士フイルムスーパーカップ」はサンフレッチェ広島が制す 2ヶ月前
-
スマイルジャパン 五輪出場! 連勝で決めた! サッカー「富士フイルムスーパーカップ」はサンフレッチェ広島が制す 2ヶ月前
-
全国高校サッカー選手権準決勝 決勝は関東のプレミア対決 前橋育英🆚流経大柏 3ヶ月前