楽天が球団創設9年目にして、
初めてのパ・リーグ制覇を成し遂げました。
おめでとうございます!
【不世出の大エース】田中投手を軸として、
新戦力のジョーンズ・マギーの両外人がポイントで見事な働くを見せれば、
若手の銀次、岡島、移籍の藤田らがレギュラーを奪取。
ノビノビとした働きを見せ、
チームに活気をもたらしました。
新人の則本の見事な活躍も光りました。
そしてチームリーダーである嶋、ベテランの松井がチームの手綱をしっかりと締め、
7月に首位に立つと、
勢いそのままにゴールまで突っ走っていきました。
優勝へのポイントは、
やはり田中の22連勝でしょう。
『田中が投げれば、絶対に負けない』
という信頼感の中、
チームはそのほかの試合でも安心して戦っていました。
ほとんど大きな連敗がなかったところが、
ペナントを制するうえで最も大きかったところでしたね。
2004年の球界再編に伴い、
半ばタナボタ的に誕生した新球団。
親会社の業種、社風などから、
ともすれば『拙速に』結果を求めすぎるとの批判もありましたが、
田尾監督が『誕生時の苦難』を一手に引き受け、
その後を受けた野村監督が『チームの種をとにかく蒔く』に徹しCS進出まで持っていきました。
そしてブラウン監督をはさみ、
『勝てる監督』として招へいした星野監督が、
見事に花を咲かせて見せました。
チームはゆっくりとながら、
着実な歩みを見せましたね。
そしてそれを見守った仙台をはじめとする東北のファン。
彼らこそが、
この優勝の一番の立役者だと思います。
前述しましたが、
親会社の社風から、
球団もともすれば拙速に結果を求められることもあった楽天という球団。
監督や選手が、
『勝てない』ことの矢面に立たされることもありました。
しかしながらファンが、
このゆっくりとしたチームの歩みを、
本当に『見捨てることなく』支え続けたので、
今日があったのでしょう。
それだけに、
喜びもひとしおだと思っています。
今年の楽天、
自前の選手を中心とした、
『熟成感のある』
チームだと思いますね。
早く結果が出したい一心で大枚をはたいて”外注”に頼ったチーム作りをし、
NO1になったはいいけど、
翌年からは衰退の一途・・・・。
こんな例が、
MLBにはいくらでもあります。
フロリダ・マーリンズや、
アリゾナ・ダイヤモンドバックスなどは、
その顕著な例です。
これらのチームは、
実に急速な『ファン離れ』を起こし、
名門と呼ばれるでもなければ強豪でもない、
『いつも球場は空いている』チームの代名詞のような存在です。
そんなチームとは一線を画す東北楽天・ゴールデンイーグルスの9年間の歩み、
これからチームを持ちたい企業などには、
参考になるのではないでしょうか。
さて、
ひょっとすると『マーくんをエースとして』戦う最後のシーズンになるかもしれない楽天。
CSではマーくんが、
八面六臂の大活躍を見せてくれることでしょう。
一気に頂点まで駆け上がる実力は十分。
ポストシーズンの戦い、
ますます目が離せなくなってきました。
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