風評被害のブログ

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トリクルダウン

2021-06-12 09:50:51 | 日記

共産主義思想の根本的な欠陥を説明するのにトリクルダウンという単語が鍵を握っている様に思う。
シャンパングラスをピラミッド状に積み上げて、上からシャンパンを注ぎ続けると、上から順に満杯になって滴り落ちる。
その姿形がそのまま共産主義思想を現しているのではないかという仮説だ。

最下層の大衆が上部の支配層を支えている訳だが、支えている下級階層は、ある言動によって突き動かされている。
「平等」という概念だ。
実際は平等では無いのにその様に信じ込ますには、カラクリが必要だ。
そのカラクリをトリクルダウンと言う構造で説明して見ようと思う。

シャンパングラスのピラミッド上からシャンパンを流すと、上から順番に満杯になる。
シャンパンを流し続けるとシャンパンが一番最下層まで潤い、最上部のシャンパンと最下層のシャンパンが全く同じ物である事が分かる。
なので最下層の大衆は共産主義思想の「平等」という概念が実態として実現していると感じるのである。
実際にそうなっているのであるから疑いようが無い。

しかし、ある時シャンパンが欠乏して下まで滴り落ちない事態が発生したと仮定する。
それがもし、中央付近で起きたとすれば丁度、上と下でシャンパンが満杯のグラスと全く空のグラスで2つに分断する事になる。
当然、下で支えているシャンパンが空の大衆は上層部を支えているのがバカらしくなって、ピラミッドをひっくり返してしまうであろう。
実は平等でも何でもなく不平等な契約に縛られていただけなのである。

これを現在の日本の状況に当てはめて考えるとどの様な状態なのであろうか?
シャンパングラスのピラミッドはまだ崩れてはいない。しかし、最下層のシャンパングラスが時々空になる事態が発生している。
その度に上層部が借金をしてシャンパンを継ぎ足している。そんな感じであろうか。

つまり言いたいのは、「シャンパングラスのピラミッドは止めるべきだ」という事だ。
シャンパンを借金して継ぎ足している状態は健全では無い。
そればかりか、中国やロシアがそれを見て、じゃあ私がシャンパンを注ぎましょうと言って継ぎ足している。

それを見た大衆が「何を上層部はやらかしているのか!」と徐々に怒りはじめている。
上層部は下層部に向かって「中国やロシアは素晴らしいのだから有り難い事だ」と風評を流して鎮めようとする。(これが現在の日本の状態。しかも大半が騙されている。)
彼らが守っているのは大衆でも何でもない、シャンパングラスのピラミッド構造(トリクルダウン)を守ろうとしているのだ。

この上層部と下層部に分断された構造こそが共産主義思想の本質である。
階級社会思想と言い換えても問題無いがそれを「平等」という概念で覆い隠しているのだ。
上層部の言う「平等」の概念が実は自らの地位を守る為の嘘である事が分かる。

これを証明するには「平等」の基準が何であるかを表さなくてはならない。
何で平等を測っているのであろうか?
それは貨幣であり、物である。
特に生きる為に不可欠な物によって測られている。
ここではシャンパングラスとシャンパンに例えられる。
つまり、物に偏重していると共産主義思想から抜け出せなくなってしまう。

共産主義思想では持っている物で階級を定めているのだ。(学歴や勲章もその内の一つ)
しかし、野生動物の一員として見た時に最も重大なのは何であろうか?
それは「能力」である。
野生動物に見かけや美しさが求められているかと問われれば全否定せざるを得ない。
実際に生き残れるのか?だけが問われる為だ。

これは共産主義者に言わせれば不平等であるが、平等である事が全く重要でないという意味では無い。
平等とは機会が平等なのであり、「平等」を指す時には本質的に「自由な選択」が可能な環境で無くてはならない。
固定された階級社会思想が存在する環境に於いて平等という概念は存在し得ない。

トリクルダウンが共産主義の象徴とすれば民主主義の象徴は何であろうか?
常に人為的に上からシャンパンを注ぎ続けなければ続かない共産主義に対して、民主主義は自然に地面から湧き上がってくる物で例えれる。

樹木がその内の一つではないだろうか。
樹木は下から上に徐々にではあるが伸び続ける。
その高さに於いて比較階級が存在し得るが、結果的に長期に存在したので巨大なのであり、能力に偏重したからこそ生き残るのである。

様々な地域や環境に適応した樹木の様な文化が、自由な発想を活かして独自に進化する。
これこそ多様性と持続性を両立した真の民主主義社会と言えるのではないだろうか。



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