病弱だった大正天皇を生涯支え続けた
貞明皇后の一生を描いたもの。
日本の近代化に力を注いだ明治天皇や戦中戦後の
混乱期を経て敗戦国日本を蘇らせた昭和天皇と
比べると、ちと印象の薄い大正天皇のお后様とは
どんな女性だったのか興味があって借りました。
多分、浮世離れした姫育ちの女性だと思って
いましたが、お生まれから5歳まで民間の
家庭に養育されたそうで、そのご生涯を通じて
弱いもの、陽の当たらない人々にこころを寄せて
いらしたとの事でした。
日々の暮らしに汲々としているわたしには
想像の及ばない宮中の生活は質素を旨とし、
無駄な贅沢を避けたものらしく。常に人から
注目を浴びる存在でありながら、その重圧に
負けず健気に生きた強い女性と言う印象を
受けました。先にも述べた大正天皇が生来
ご病弱で早くに公務から退いた事から、尚更
ご自分がしっかりしないと・・とお思いになった
のでしょうね。
まあ、巷間良く言うことですが生まれ変わっても
皇室には入りたくないなと、正直思いました。
こんな稚拙な感想ですみません、読み飛ばして
やってください(苦笑)