学名:Diploderma polygonatum
鴨川沿いを散策中に素早く動くものを確認しました。最初はヤモリ(外来種)かと思っていたのですが、驚かさないようにそっと近づいて確認してみると、それは八丈島で見たことがないトカゲかイグアナのような爬虫類でした。
体長は25cmほどで頭の先から尾の基部までは10cmほど、背側の頭部後方から尾にかけてノコギリ状の突起があり、体側には浅黄色をした線が入っていることより“キノボリトカゲ”と同定しました。
分布は琉球諸島と台湾となっていることから、ペットが逃げ出したか観葉植物について来たのではないかと思われます。このまま増えてしまえば八丈島の生態系に影響を及ぼすでしょうね。外来種によって八丈島の生態系は変化し続けています。温暖化も相まってどうやら琉球諸島化進行中のようです。
ネットで調べてみると主にアリを食べるとあるので、八丈島で大繁殖中の外来種、アシジロヒラフシアリを食べ尽くしてくれないかな。在来種のアリなどまで食べてしまうだろうけれど…。
追記:キノボリトカゲは下記の4亜種に分類されているようですが、八丈島で確認されたものがどの亜種に該当するのかは不明です。もしかすると5番目の亜種、ハチジョウキノボリトカゲ!! …それはあり得ないでしょうね。
・オキナワキノボリトカゲ Diploderma polygonatum polygonatum
・ヨナグニキノボリトカゲ Diploderma polygonatum donan
・サキシマキノボリトカゲ Diploderma polygonatum ishigakiensis
・キグチキノボリトカゲ Diploderma polygonatum xanthostomum
キグチキノボリトカゲだけは台湾での生息が確認されているものの、日本での生息は確認されていないようです。他の3亜種は日本での生息が確認されているようです。