モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

ヒメジョウゴゴケ

2019年12月26日 | 菌類
学名: Cladonia humilis
 
 
 和名に“コケ”と付いていますが、苔の仲間ではなく地衣類に分類されるそうです。恥ずかしながら私は“地衣類=植物”だと思っていたのですが、“地衣類=菌類”になるとのこと。一見、苔のような植物に見えますが体内に藻類を共生させて光合成を行わせ、その栄養分を菌類が貰い受けて成長していくようです。様々な動植物が共生関係にありますが、どれも不思議なものです。我々人間自体も菌類などと共生関係にありますしね。

 岩や石垣の表面に着生する生息環境なども苔と似るようです。子柄の形が漏斗状で直径:2~6㎜ほどで和名の由来にもなっています。この地衣類は普通種なので容易に確認することができます。是非とも地衣類の小さく不思議な世界を目の当たりにしてみてください。
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カンゾウダケ

2005年05月30日 | 菌類
学名: Fistulina hepatica
 
 
 食べるとこの世とおさらばしなければいけなくなるような色合いをしておりますが、食べられるきのこだそうです。しかも薄くスライスしてサラダなどとして生食できるとのことなのですが、切り口から血液のような真っ赤な汁液が滲み出てくるとのこと…。日本よりもヨーロッパでよく食されているようです。
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テングノメシガイ

2005年04月18日 | 菌類
学名: Trichoglossum hirsutum
 
 
 森などの湿った環境を好むようです。色は黒く高さは10mmほどで全体を剛毛で覆われており、細い柄の上にヘラ状の頭部があります。

 冬虫夏草に似ますが本菌は冬虫夏草ではないため、柄の下の部分を掘っても虫は出てきません。冬虫夏草は昆虫やクモなどに寄生する菌として有名ですが、キノコに寄生する変わった菌の仲間もおり、これらの仲間を菌生菌あるいは重複寄生菌と言うそうです。
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ツチグリ

2005年03月03日 | 菌類
学名: Astraeus hygrometricus
 
 
 幼菌は球形あるいは扁球形で直径:20mm前後、半ば地中に埋もれ厚い革質の外皮に覆われていますが、成熟すると6~10片の星形に裂開し、中から淡灰褐色で薄皮に覆われた球形状の袋が姿を現します。この袋の小さな頂孔から胞子を放出します。また、地中の幼菌は甘辛煮にとすれば珍味として楽しめるそうです。いったいどんな味がするのだろう?
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アラゲキクラゲ

2005年02月10日 | 菌類
学名: Auricularia polytricha
 
 
 形は耳状から円盤状まで多様で広葉樹の枯木に群生しているのをよく見かけ、時として大きな広葉樹の当リなどでは大量に収穫できます。キクラゲ類の消費が多い中国では、傘背面(上側)に毛が密生していることから毛木耳と呼ばれ、漢方薬として利用されています。本菌はキクラゲより味が劣ると言われていますが、コリコリした歯ごたえがあるため食感を楽しめます。
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シイタケ

2005年01月27日 | 菌類
学名: Lentinus edodes
 
 
 これは天然もののシイタケです。このキノコの名前を知らない方はいないのではないでしょうか? 栽培されていたものの菌が拡散し、山などで自生するようになっと思われます。沢などのスダジイの倒木に自生することが多いようで、天然もの方が香りも良く美味しいと言われています。また、薬効ではエルゴステリン(ビタミンDの母体)と、ガン細胞を抑制する抗腫瘍物質レンチナンが注目されているそうです。いろいろな食べ方がありますが、私はそのまま焼いて食べるのが一番好きかな。
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エノキタケ?

2005年01月03日 | 菌類
学名: Flammulina velutipes
 
【傘の径:30mm】
 
【傘の径:10mm前後】
 
 三原山の沢沿いでアラゲキクラゲをとっている最中に偶然見つけたものです。この形、この色、そしてこの滑りけ、私のような素人にはナメコやセンボンイチメガサのように見えるのですが、どうやらエノキダケの可能性が高くなってきました。エノキダケと聞いてスーパーで売ているモヤシのような白いものを想像された方も多いと思いますが、天然のものは栗褐色から淡黄褐色になるそうで、傘の径は最大で10cmほどに成長するそうです。これらのキノコはどれも食べられるようなのですが、素人判断で食べると自殺行為になる場合があるので危険であります(それがキノコの魅力なのかもしれなせんが…)。
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