夕刻、何本もの雨柱を従えた雨雲が、八丈島近海の洋上を通過して行きます。その雨柱の向こう側に沈み行く夕陽が見えました。
早朝、僅かな時間でしたが朝陽に染まった空を拝むことができました。
暫くすると雨を降らせながら南の風にのって次から次へとやって来る雨雲、陽が射したかと思えば土砂降り、猫の目のように変わる天気でした。
右下側の遥か洋上に浮かぶ朱鷺色の雲と海面との間が、灰色がかった朱鷺色となっています。恐らくは朝陽に染まった豪雨ではないかと思われます。
台風17号は八丈島の東側を通過し海は時化模様となったものの、大雨は降らず強風も吹かなかったので一安心です。
日没前は朱鷺色だった雲が、日没後に濃度を増して綺麗な茜色に染まり天空を覆っていました。
早朝の西の空の低い位置に、“中秋の名月”が残っていました。
台風13,14号の影響で島の西岸は時化が続いています。湿った南西の風も吹き、生温かい大気が体にまとわりついてくる不快な蒸し暑さです。
まだまだ残暑が厳しい日が続きそうですが明方はだいぶ涼しくなり、ススキの穂も出始め草むらからは涼しげな虫の音も聞こえ、秋の気配を感じられるようになってきました。
一方、海の季節は陸上より約1ヶ月遅れのため、海水温は1年で最も高くなる時期を迎えています。今のところ年間の最高水温記録を更新することはないようですが、変化を感じられるのは潮位で年々少しづつ高くなってきています。この現象は深い水深部まで海水温が上昇してしまっているということの証なのかも知れません。
池澤夏樹さんの小説に同タイトルのものがあります。デビュー作かな? 面白い小説です。
薄明の朝に北東の微風を感じて“暫時の涼”です。八丈島近くには積乱雲が沸き立ち、洋上には大雨が降り注いでいました。積乱雲は陽が昇るにつれて上空へと更に成長し、上部は風下の方向である南東側へ庇を伸ばしていきました。上層部は下層部とは少し異なる風向の北西風が吹いていたようです。
成層圏、涼しそう…。いや、寒いのかな?
梅雨も終わりに近づき晴れ間が広がって気温が上昇してきた正午過ぎ、青空に異形の雲が浮かんでいました。大空を漂う巨大なクラゲか地球外生命体のようでちょっと不気味です。冗談半分でブログに“くらげ雲”のタイトルでアップしよかとネットで確認してみたところ、同名の雲が実在している…。
熱気泡(下層大気で不規則に暖められ乾燥した空気が泡状となり、小規模に上昇する空気の塊)が雲の下側を掻き乱して、このような形の雲となるようです。また、この雲は“あわぬき雲”という別名もあるようです。
梅雨入り後、曇天となっている日が続いているものの梅雨らしい長雨は降らず、例年とは異なる異例の空梅雨?となっている八丈島です。
どんよりと雨雲が垂れ込める早朝、三原山の山肌にはうっすらと朝靄が立ち込め、尾根の陰影が水墨画で描かれた濃淡のようです。
梅雨前線が北上したため湿った南寄りの風が強まり、島は濃霧に覆われモノトーンの世界と化して色を失っています。八丈島には濃霧・強風・波浪の注意報が出ており、航空機の1便も視界不良のため既に欠航が決定しいます。
空港滑走路脇のフキナガシ、本来ならばその向こう側に三原山の山肌が見えるはずなのですが、真っ白…。梅雨の時期、このような気象状況となることが多々あります。