学名:Sepioteuthis lessoniana
胴体長が50cmほどまで成長し、秋から春にかけて防波堤や磯などの沿岸部でも釣獲されることが多く、特に春には3kgを超える大型が狙える人気のターゲットです。雄(投稿画像上側)は胴体部分に短い線状の模様が入るのに対し、雌(投稿画像下側)は胴体部分に小さなドット柄が入るため見分けるのは容易です。アオリイカは一属一種とされていたようですが、現在ではシロイカ型、アカイカ型、クワイカ型の三種に分類されているようです。因みに投稿画像は2個体共にシロイカ型ではないかと思われます。
八丈島では以前、ムロアジなどを使った生餌釣りやエギ(餌木:エビなどに似せた和製ルアー)にカルビを巻いての釣法がメインだったようですが、現在では全国的に広まったエギング(通常はエギに餌を巻かないが、中には餌を巻くものもある)が主流となっています。
エギをカウントしながらフォールさせてしゃくり上げる際、「えっ! このカウントで根掛かり?」と思った次の瞬間、スピニングリールのスプールが高速逆回転して、ラインがどんどん送り出されていく。ロッドから手に伝わってくるイカのずっしりとした質量に、大物であることを確信する。やっと海面まで寄せてきても直ぐにスプールが逆回転を始め、あっという間にイカが海底へと姿を消していく。そんなことを幾度となく繰り返して、やっとイカの胴体にギャフを打ち込むと、ギュンギュンギュンとギャフを引っ張り最後の抵抗となる。こんなことを経験すると、エギングから足が洗えなくなってくる訳なのであります。