先日、あがた森魚さんのライブに行ってあがたさんのオフマイクの生の歌声を聞いてから、赤色エレジーが頭の中をぐ-るぐる。
あの、特徴のある歌い方と声が耳にこびりついてしまいました。
わたしが、初めて「赤色エレジー」を知ったのは、音高の受験勉強をしていた中学時代。ラジオの深夜放送のCMスポットで、♪あい-は、あい-とて、な-んにいっ、なるぅ♪と流れてくるのが妙に印象的で、ワルツなら通常 ♪あ-いは、あい-とて♪ となるのに、最初の出だしからして ♪あい--♪ と詰まってるのが、心にひっかかってたモノです。
まっ、音大の付属高校の受験生でしたから(笑)
で、はじめて、あがたさんをTVで見たのは「赤色エレジー」が大ヒットしてから、記憶もおぼろげですが、なんだか子供ごころに「ゲゲゲの鬼太郎」が歌ってるような印象でした
時は高度成長時代。
もちろん、まだコドモの私に「赤色エレジー」の歌詞の深さなんてわかる筈もありません。
で、それから四十年の歳月を経て、たまたま先日の浦和の喫茶店でのあがたさんのギター弾き語りライブを聞きに行く事になり、やっと長年の謎が解けました。
あれは4分の3拍子のワルツはワルツだけど、8分音符が6つだったんだ!
それでいて、8分の6拍子ではない。
そう、ライブでの「赤色エレジー」のギター演奏は1小節にストロークで6回打ちで、つまり1小節に8分音符が6つがあがたさんの頭の中で鳴っている訳で、だから あい-は、となってたんですね。
ちなみに、気になったので、オリジナルレコードの「赤色エレジー」を聞いてみると、こちらは素朴に1小節に4分音符3つの伴奏形のアレンジです。
でもそれに乗っかってる歌は、1小節に8分音符が6つ。
長年の謎が解けてスッキリ。
と理屈ばかり書いてしまいましたが、そんな事は抜きにして、なんともいえない独特の哀愁というか、芝居小屋の様な歌世界でグイグイ惹きつけて、「お泪頂戴、有難う」で締める 「赤色エレジー」やはり
名曲名唱です。
個人的には19年前に、亡くなった私の父が大正生まれで、何かこう、大正から昭和の初期ごろの風景、詩の世界というのも、子供の頃、父娘の断絶で殆ど口もきかなかった父ですが、父親を思い出させる世界でした。
はい、次回は
私のライブ告知をします。
2013年7月21日 埼玉県浦和市 喫茶 蔵王にて
あがた森魚さんギター弾き語りライブ