祖母が亡くなったので、葬儀に参列するために久々に実家に帰って宿泊していまますと、朝6時に父にたたき起こされました。
聞けば、今から葬儀会場の喪主である私にとっての叔父、父にとっての義兄に感謝の思いを伝えたいとのこと、お通夜で飾られる御花の名札の序列が最上位だったことが感激したそうです。
①親等で言えば2位である
②香典の額(聞いてないけどおそらく1位)
③年齢も上位
④親しさ交わり好意も最も親密な部類で家の距離も近い
などのことから、それなりに妥当な序列なので、喪主である叔父の受け止め方と温度差があるから不要なのではと、遠回りに提案するも却下。
。。。時間が早すぎるし、昨日の酒が残っててご乱心なのでは
と懸念しなんとかふみとどまるよう説得を試みたのですが
「情による外交。私に自分の性格を伝えたい」
「このタイミングを逃してはいけない」
「インスピレーションが降りてきた」
と、なんか筋道の通ったことをおっしゃるのと、ちょっと面白そうということで、さすがに時間が早すぎるのでなんとか、7:00AMくらいまで時間をかせいで、会場に突撃しました。
会場の台所では叔父が上座で告別式の段取りを計画しながら、先方の長老集が朝食を食べていました。
そこに一心不乱な父が乱入し、ヤバいことになる予感しかしなかったのですが、まずは祖母のご遺体の前で手を合わせ、涙を流しながら、お花の名札の序列が上位であったことに感謝を伝え、このような集まりの機会は稀有なことであり人生の貴重な時間であると、思い出話に花が咲き、祖母の念願であった高野山への参拝に代理で叔父が行くべきだと説き伏せ。(叔父は優しい人だが出不精で普通ならまず出かけることはない人です)
なんやかんやでヒヤヒヤしながらも、「やらかし」みたいなことには(たぶん)なってなく、情熱的で情の深い芯は優しい父の外交。提案を実践みたいなことに収まりました。
泥臭い昭和のにおいがプンプンしますが、このように沸き起こる情は先祖とのつながりや人との交わりにおいて、結局いちばん大事な思い出、人生で何を感じて生きてきたのかが財産になるのだろうかと感じました。
ありがとうございます。