もうみんなミュンヘンに帰っているはずだ。
それにしても、何だったんだ、この3日間は。
結果オーライだから別に良いけれど、何度考えても、最初はHighfieldのバックステージでゆっくり話すということしか予定されてなかったんじゃないか、としか思えない。
それが、成り行きで楽屋に連れて行って貰い…。
でも、一体全体誰が、一緒にバスに乗せていけば、って言い出したんだろう?
そこに大きな飛躍があったよな~(笑)
でも、こんなにカッコイイ男友達が3人もいたら、余計に理想が高くなっちゃうよな~♪(笑)
とにかく、アルテナとオイペンであったことを、出来る限り漏らさずに書き残しておきたいので、当初は午前中オイペンの街を歩こうと思っていた予定を変更し、荷物を片付けながら、残りの時間をPCに向かうことにした。
街に出て、またこのホテルに戻ってくるのは、最初予想していたよりもめんどくさそうだし、午前中行こうと思っていたチョコレート博物館は、昨日のアリーナと大通りを挟んだ反対側辺りなので、街の中心よりもさらにめんどくさい。
着るものも、本当は日本から来る時に着てきたワンピースにしようと思っていたけれど、出すのが面倒になって、昨日と同じものをそのまま着ることにした。
どうせ着替えたのは夕方だったし。
それに、どうせなら昨日の続きのまま日本に帰ってやれ、と思った。
まずは朝食だ。
昨夜タクシーを待ってる間、お腹空いたな~、ライブの途中にケータリングで何か食べておけばよかった、と思ったけれど、あとの祭り。
やっと食事にありつけるぜ!
9時過ぎに行ったせいか、あまり人がいなくて、年配の夫婦の他、家族連れが二組。
さらにあとから数組やってきたけど…どの家族も、子供達がみんなdie ärzteのTシャツ来てたり、バンダナ巻いてたり(笑)
みんな家族連れでライブに来てたのだ。
大人だけの集団だったら、そのまま車で帰るところだろうけれど、ゆっくりとここへ泊まろうという家族が何組もいたわけだ。
でもdie ärzteが出てきたのは21時だよ?
そんなライブでも小さな子供を連れて行くってスゴイ…f(^ー^;
しかも、少し離れたテーブルに座ってる女の子は、「Pflegeleicht♪」なんて歌ってるし(笑)
Rüdeが、子供の頃、die ärzteと一緒にステージに上がるのが夢だった、と言ってたのを思い出す。
この子達も、今後楽器を手にするようなことがあったら、同じように思うのかも知れない。
別のテーブルで、Sportfreunde Stillerがどうのこうの、と言ってるのが聞こえたけれど、何を言ってるのかは良く聞き取れなかった。
残念。
褒めてくれてるといいんだけど。
部屋に帰ってから、飛行機に持ち込むものと、スーツケースにしまうものとに分けながら荷物を片付けていく。
ライブの時用に古い小さめの財布を使っていたので、日頃使っている財布に所持金を移す。
…まさかなぁ。
実は2月に旅行する際、Judithから縁結びのお守りを買ってきて欲しいと頼まれ、普段なら絶対買わないのに、自分用にも試しに一つ買って、財布に入れてたのだ。
もしかして、霊験あらたか??
ま、私の場合は、縁は縁でも友情だけど(笑)
でも、この3日間を考えたら、2月に入り待ちできたのは、ほとんど奇跡じゃないか。
今回なんて、入り待ちも出待ちも絶対に無理だった。
特にエアフルトとオイペンでは、バスで直接出入りしているんだから、本人達がライブでも観に出てきたところに遭遇しない限り、絶対に会うことはない。
おそらく大きなホールの場合も同じだろう。
たまたま初めて行ったライブが小さなハコで、しかも偶然ちょうどいい時間に居合わせたからこそ、出会えて。
今回はさらに色んな偶然が重なって、こんなことに。
でもそれが必然だったんじゃないかと思うほど、ごく普通にいい友達、としか思えなくなっている自分がいる(笑)
ひととおり片付けて、結局残り時間は1時間ほど。
それでも書けるところまで書いて、PCを手荷物の方に入れて部屋を出る。
チェックアウトを済ませてタクシーを呼んで貰おうとすると、Bushof(バス乗り場)に行きたいんだったら、すぐそこのバス停からバスに乗った方がいいと、フロントのおじさんが教えてくれる。
次のバスがもうすぐ来るから、あの教会の前の波打った屋根のところで待っていればいいですよ、と言う。
言われた時刻になっても来ないので多少やきもきしたものの、無事にバスに乗り、バス乗り場でアーヘン行きの乗り場を探すと、次のバスは10分後。
アーヘンから予約してある電車にも十分に間に合う。
すごいぜ!フロントマンのおじさん!
ここへ来る道すがらも思ったが、オイペンはベルギー領内でもドイツ語が話されている地域、というだけあって、街中の広告やら何やらはドイツ語とフランス語が混在していて、ここにいたら語学の達人になれそうだ。
かつて1年ほどフランス語を習っていたけれど、今ではすっかり忘れているので、あぁ、そうだ!フランス語ではこう言うんだった!とちょっと脳みそが刺激される。
ホテルのフロントも、バスの運転手も、ちゃんとドイツ語が通じるし、おそらくこの街で主に話されてるのはドイツ語なんだろうけど、フランス語で会話している人もいる。
もちろん、向こうから話しかけてくる場合、こっちは明らかに外国人だから英語だ。
それにドイツ語で答える日本人って、結構不思議かも(笑)
オイペンからアーヘンへ向かうバスは、特に何もない田舎道を爆走する。
おそらくもう二度と見ることのない景色だ。
そんなことを言っておいて、結局見る羽目になったりすることの多い人生だったりするけれど(笑)
でも、このバス路線に乗った日本人ってのも、きっと有史以来、数えるほどしかいないに違いない。
バスに揺られながら、ふと重大なことに気付く。
Floのメルアド訊くの忘れた!!
またしばらくはPeterとRüdeの2人だけにメールを書くしかない。
時刻表では40分ほどかかるはずのところを、実際には30分くらいでアーヘンに到着。
ちょっと早いけれど、もう何もせずにホームで待つことにする。
13時39分にアーヘン出発。ここからケルンまでは40分もかからない。
ケルンには一度行ってみたかったのだ。
今回、オイペンからフランクフルトまで行くにあたって、どうしてもケルンを経由することになるので、最初からここに3時間ほど滞在するパターンで電車を予約しておいた。
ケルンに着いて、スーツケースとバッグをコインロッカーに入れようとするが、これが最新式なので戸惑う(笑)
それでも無事に、財布とカメラと携帯のみ、という身軽な恰好に。
携帯は今更いらないけどね…f(^ー^;
でも、ここへ来てハタと思った。
もはや観光する意欲がない…。
目の前に、一度この目で見てみたかったケルンの大聖堂が建っていても、昨日まで予想を遙かに超えたことが起こり続けていたので、立派な大聖堂もなんだか予定調和にすら思える(笑)
まぁ今回は、予想を超えてはいるけれど、2月のようにウハウハ♪というのではなく、そばにいるのが当たり前、いなくなって寂しい、という方が強かったので、とても冷静ではある。
むしろちょっとヘビー。
もちろん、すごいものはすごいから、大聖堂の写真はいっぱい撮ったんだけどさぁ。
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それでも1時間もしないうちに、街にさまよい出て、ケルシュ(ケルン特産のビール)を飲める店へ。
メニューにBockwurst(ボックヴルスト)があったので、ドイツ最後の食事にこれを。
食事が出てくるまでの間、ようやくエアフルトからオイペンまでの写真を見てみる。
最初の方は遠慮して撮らないようにしていたせいか、思ったよりも枚数が少ない。
逆に、オイペンでは3日目だし、撮り始めたのも夕方からなので、みんな物凄く自然な表情に撮れていて、われながら傑作!と自己満足に浸る(笑)
そんな中、愕然としたのは、予想以上にRüdeの写真が少ないこと。
よくよく考えたら、トータルで5時間以上は2人で一緒にいて、話していたのに…。
大半は写真を撮るような雰囲気じゃなかったり、カメラを持っていない時だったりした上に、あまりにも普通に一緒にいすぎて、撮るのを忘れてた。
そして、もうひとつ思ったのは、Rüdeって写真うつり悪いんじゃん?f(^ー^;
普段見ている写真や映像に比べたら、私の撮った写真の方がいいかも、とは思うけど、ホントはもっとカッコイイじゃんねぇ。
そのかっこよさは、私の脳内にだけしまっておこう(笑)
食事が終わってもまだ1時間ほどあるので、再び街をブラブラしていて、「お土産買わなきゃ!」と気がつく。
ちょうどKaufhofがあったので、地下の食品売り場に行き、やっぱケルンで買うんだからケルンのものかな、と思いつつ物色していたけれど、
「ケルン、3時間しかいないじゃん…今回はどこのを買ってもいいじゃんf(^ー^;」
はっきり言って、ドイツの南半分+αをぐるっと一周したようなものなのだ(笑)
なので、適当に買い物して、すべて終了。
駅に戻って、荷物を取り出して、再び電車へ。
ここからフランクフルトまでも、ICEで1時間も掛からない。
そしてフランクフルトの空港は、既に勝手知ったる他人のウチ(笑)
さっさとラウンジに行って、PCを立ち上げる。
ラウンジの飲み物にWeißbierがあったので、Floがやっていたのをまねてみる。
…もうちょっと修業が必要だなf(^ー^;
瓶のぐるぐる回しを、そばにいたインド人っぽいおじさんに怪訝な顔で見られた(笑)
飛行機の座席も、運良くビジネスクラスにして貰えたので、離着陸と食事の時以外、PCの電源を確保できる。
実際、トイレにも1回しか立たないで、ぶっ通しでアルテナでの出来事を書き続けた。
けれど全然終わらない…。
普段は、飛行機に乗ってすぐ、コンタクトを外して、化粧を落としてしまうのに、今回はコンタクトだけ外して、化粧はそのまま。
そして、普段は、着陸前にコンタクトをはめて、化粧をして降りるのに、今回はメガネのままだ。
こんだけ汚い恰好で成田をウロウロするなんて初めてだf(^ー^;
でも、オイペンに着いてからホテルにチェックインするまでは、もっと酷かったんだよね…orz
それはイヤだなぁ、と思いつつ、でもまた、一緒にバスで行く?と訊かれたら、行ってしまうんじゃないか?
や、きっと行くだろう!
それに、今回は予想外のことまで色々と実現してしまったけれど、
『ミュンヘンで、できればOlympiahalleで、彼らのライブを観る』
という念願は、少なくとも2010年以降までお預けだし…f(^ー^;