冬をまじかに控えた金沢眺望
木の葉の舞い散る卯辰山から
建築現場から
近くで住宅メーカーが2×4工法【ツーバイフォー工法】の住宅を建築中です。
この工法は一日で屋根まで仕上げる事が出来ません。
これがこの工法の大きな弱点です。
ところでこの時期、北陸では良い天気【雨の降らない日】は3日続きません。
・・・・・・と成れば雨仕舞が出来ない内に雨に打たれる場合が多いです。
しかも、この2×4工法にはOSB合板で建築されています。
雨水に濡れるのは最悪です。
工法の施工上、屋根を仕上げ、外周部に防水・防湿シート施工が済むまで雨さらしに成ります。
雨さらしですから、当然合板は水分を吸いこみます。
しかも天気も天気ですね。北陸のこの時期です。
いったん濡れると乾きません。
さて、前置きは長く成りましたが、有る住宅雑誌に掲載されていました記事を抜粋致します。
【これは業者向けに施工上の注意の喚起です】
建築中に雨に打たれ、湿気対策が不十分のまま建築が進められた為に、結露を引き起こしてたとの事が書かれています。
写真を見れば工事中は床面には防水シートを貼って養生はしていますが・・・・・・。
しかし水は必ず合板に染み込みます【経験上】
染み込むと、養生シートで乾燥し難く【しない】時間の経過と共に合板が蒸せて、直ぐにカビが発生【これも経験】。
本当に雨仕舞が厄介なのです。
(近くで建築中の住宅も同じ様な状況に置かれています)
ところで記事に書かれている様に結露が起きると言う事は、常に合板は湿気ている状況ですから
当然劣化が早まり新築時の強度が落ちますね。
そして耐用年数も落ちる。
更にそこに住む人はカビの中で暮らす事にも成ります。
私個人的にはこの様な工法は北陸に適して無い住宅と思っていますが、
最近では、一般的な木造【軸組み】工法においても、
屋根下地材や耐力壁として建物外周部、床部分に多く用いられています。
適材適所のことわざが有りますが、まさにここでは人材では無くて木材ですね。
それが無視されて作る住宅がよい訳ないですね。
合板は住宅建築には無くてはならない建材ですが、北陸では適材適所が限定されますね。
よって、気象条件からからも北陸では屋根下地材や建物外周部【雨に接する部分】には使うのは止めるべきが私の持論です。