光芒
大杉谷川
安倍総理続投が日本の国益、辞めれば習近平が大喜びする理由
北野幸伯:国際関係アナリスト
民主党政権の「悲惨」な外交日本は国際的に孤立した
安倍外交について話す前に、「それ以前はどうだったのか」について触れておこう。安倍自民党政権の前、民主党の総理が3人続いた。すなわち、鳩山、菅、野田だ。
2008年9月、リーマンショックが勃発し、世界は「100年に1度の大不況」に突入していく。
この危機が「米国発」だったことから、「米国一極世界は崩壊した」と言われた。
一方、中国は浮上した。
この国のGDP成長率は、世界経済が最悪だった09年ですら9.2%をマーク。
その後も、10年10.61%、11年9.5%と成長を続け、大不況の影響をまったく受けていないように見えた。
世界におけるパワーバランスの変化(=米国は沈み、中国が浮上)は、日本の政治にも大きな影響を与えた。
具体的にいうと、親米政党の自民党が沈み、親中政党の民主党が浮上したのだ。
09年9月、鳩山内閣が誕生する。
鳩山氏は、普天間飛行場の移転先について、「最低でも県外」とし、日米関係を悪化させた。
その一方で、露骨に中国への接近を図った。
小沢一郎幹事長(当時)は09年12月、北京で「私は、人民解放軍の野戦軍司令官だ」と宣言している。
つまり、小鳩外交の本質は、「米国との関係を破壊し、中国に乗り換えて従属すること」だった(本人たちは「日本の真の自立を目指す」などと言っているが)。
幸い、鳩山内閣は10年6月で終わった。
しかし、日本国の試練は続く。10年9月、「尖閣中国漁船衝突事件」が起こった。
どう見ても中国が悪いのだが、この国は「逆ギレ」し、日本に過酷な制裁を課した。
12年9月、野田内閣は尖閣諸島を国有化。
筆者は、もちろん「国有化」を支持するが、結果として日中関係は「戦後最悪」になってしまった。
そればかりではない。
ロシアのメドベージェフ首相は12年7月、北方領土を訪問し、日本国民を激怒させた。
さらに韓国の李大統領(当時)は同年8月、竹島に上陸。
「日王が韓国に来たければ謝罪せよ!」と天皇を侮辱し、日韓関係は、これも
「戦後最悪」になってしまう。
安倍内閣の前に3人続いた「民主党内閣」の外交を総括すると、以下のような内容になる。
「民主党政権は極めて短期間で、米国、中国、ロシア、韓国との関係をボロボロにした。その結果、日本は国際的に孤立した」
私心
今の民主党はでは自民党の対抗勢力にならないし、その能力がある様に思えない。
現時点では共産党の補完勢力に見れる。
幹部の細野豪志氏が離党し自民党に対抗できる新党結成とか・・・・・頑張って欲しいです。