GW紀行・・・・・華厳の滝
連日の雨で水量は多いのでは・・・・・・・。
早朝で滝壺付近に行けませんでした。
「国家滅亡の共通点」
月尾嘉男(東京大学名誉教授)
このまま進むと日本はどうなってしまうのか心配になる。恐ろしい話になるが、過去に栄えた国家が滅亡した状況と、
日本の現状があまりにも似ているため、ぜひ紹介しておきたい。
最初は紀元前814年に建国されたカルタゴ。
日本が反面教師とすべき第一の点は
「経済至上主義」である。
貿易大国として栄えたカルタゴは文化を軽視し、国家観や歴史観を持たず、経済発展のみに熱中していた。
ローマとの第2次ポエニ戦争に負けた時、巨額の賠償金を50年賦で要求されたが、
カルタゴはそれを僅か10年で完済してしまい、逆にローマの警戒心を強める結果になったほどである。
第2次ポエニ戦争でハンニバルの軍隊に負けて敗残兵となった大カトーと呼ばれる政治家は、
視察団長として訪れたカルタゴの繁栄を目の当たりにして以後、市民に演説をするたび、
必ず最後を「カルタゴを殲滅すべし」と締め括ったといわれる。
そうして国民のカルタゴへの敵意を煽り、結果、第3次ポエニ戦争でローマはカルタゴを殲滅することになる。
これらが今日の日本に酷似していることは自明である。
経済発展一途で経済大国になることには成功したが、政治の劣化、倫理の消滅、文化の崩壊は増大した。
隣国の中国や韓国からは日本攻撃の発言や行動が頻発しているが、国家として毅然として
反撃する態度を示さないどころか、敵に塩を送る愚者までいる。
もう1つの反面教師はイタリアの海上都市として栄えたベネチアである。
かつては軍艦を大量に保有し、ヨーロッパ最強の国家として地中海を支配したが、17世紀頃から陰りが出始める。
まず造船の技術革新を怠った結果、台頭してきたオランダや北欧諸国の技術に抜かれ、技術後進国となっていく。
また軍事費を削減した結果、軍艦の数が減り、軍事力が後退した。
最大の問題は社会が成熟し、既得権益が固定し、革新を起こす精神風土が衰微したことである。
その風土を反映し、ベネチアの適齢男子の結婚比率が急速に低下し、16世紀に5割、17世紀に4割となり、
子供のいる夫婦の比率は四割となった。
そして18世紀末に進撃してきたナポレオンに最後通牒を突きつけられ、1度も戦闘することなく降伏し、
国家として終焉した。
現在の日本の20歳代男子の未婚比率は7割、女子も六割で、就業意欲のない若者も増加傾向にある。
歴史のなかに国が滅びた例は数多くあるが、現在の日本はカルタゴとベネチアの辿った末路を
真剣に振り返る必要がある。
【有る方のブログから引用しています】
独り言
戦後、米国の軍事力の傘の下、ひたすら物への豊かさを求めた日本。
国家観、歴史観さへ共有しない国家。
国民の生命、財産すら守れない権力者達。
そして今日では就業しない若者、その上に少子高齢化・・・・・何れは先進諸国から落ちこぼれ、
数年後には後進国へとの予測もされています。
上記に挙げられたカルタゴ、ベネチアの様に滅びた国家に成らない為にも、これからの100年は
日本人にとっては大きな試練が待っているかの様に思えます。