下手な横好き

建設不況と住い造り

 底が見えない建設業
 帝国データバンクが6月9日発表した5月の全国の企業倒産件数は、前年同月比1.9%減の994件と、5ヵ月ぶりに減少に転じた。
ただ、傾向としては、依然高い水準での推移が続いており、なかでも建設業は、
同13.4%増の271件とその高水準ぶりが目立っている。
同社によると改正建築基準法関連の倒産が5月だけで15件発生しており、
同法の関連倒産は昨年10月からの累計で81件になっているという。
〔住宅新聞から〕                    
 
 当地石川では、老舗の有力工務店(ゼネコン)が、
富山でも同様に地場大手ゼネコンが66億円の負債を残して倒産の目に遭っています。

 景気が悪いからか?余計に目に付くのは、本当に良い家の建築現場が少なくなっている様に見えます。
 ある、外断熱の高性能住宅に取り組んでいた工務店も内断熱工法に逆戻り?
背に腹は変えられないとの事です。

 近くの建築現場でも、工務店までもが、ローコスト住宅を真似して、トコトン現場予算を削っているのか脆弱な構造と私には見えます。

 最近は当地も雪も少なくなった事だし、これで十分か?と言う所でしょうが、
桁が細くて〔推察]重量[屋根]を支えきれず、大改修しなければならなくなった現場が有る事を造り手は忘れては困りますね。
(お解かりの事と思いますが、コストを削れば強度ギリギリの家?です)

 折角政府が200年住宅(超長期優良住宅)造りを推進し、補助金制度を
取り入てた所でなんとも言えませんが、価格競争?と不況で現状は厳しいです。
補助金制度+もっと思い切った制度面で差別化が必要では、
例えば、税制の面で一般的な住宅に比べて大幅減税等。
国・県・市町村単位まで広めて考えて頂きたいですね。
 次世代省エネルギー基準適合住宅普及推進石川地区協議会会員
 まじめな社長のまじめな住い造り実践会 代表 米田正憲


写真を趣味に高齢者の戯言

コメント一覧

谷村
 米田社長様のこだわり、有り難く思っています。
頑張りますので、応援して下さいね。  谷村
Unknown
コストを下げれば、構造材はグリーン材(乾燥不十分な木材)もしくは安価な木材の集成材、
この様な木材を用いる建築業者はコスト優先で、無縁なシメールですが、(本来はシメールが一番必要な業者です)
谷村先生の言われる様に、「常に緊桔・・・・・」となれば、考える業者も増えるでしょう。
昔の大工は金物は二度締めと言って、壁を仕上げる前に再度、アンカーボルトや羽子板ボルト等に用いたネジ部のナットが緩んでいたのを締め直したのですが、今はその様なゆとりもなければ、その様な事すら知らない業者もいるのでは。
閉め忘れを防止そして締め直しの必要ないシメールは弊社の大切な見えない所でのこだわりです。

谷村
 何時も適切なブログのご提案や指摘に感心しています。今回の建築基準法の改悪のお陰で鉄工所は倒産寸前です。おまけに鉄の単価も大きく上がり、S造のマンション計画も一時中止が多いです。(最終単価が読めません)

 本年2月にNTTの構造計算を、なんみようの冬柴大臣が一点認可しただけで、そのソフト自体の説明会もまだ有りません。この人的不況を作り出した張本人は山口県の選挙で大敗してから噂も聞きません。

 後に残された我々建築業界に身を置く者は、息も絶え絶えですね。

 話は変わりますが、「シメール」が国土交通省の新技術情報提供システムにおいて、本格運用がまじかになりました。シメールの性能のよさと、実績が認められました。
建築基準法の施工令42条1項、2項・45条3項、46条2項、47条1項、48条3項等の接合部は緊結しなければならないという条項に適合するそうです。

 希望を聞かれたので、条文に「常に緊結しなければならない」か「緊結状態を保持しなければならない」等に治していただければと申し上げています。実現できれば良いのですが?

 少しでも希望を聞き取りしていただけた事に付いて、有り難い事と喜んでいます。益々耐震工法としての値打が上がります。今後とも宜しくお願い致します。
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