
さて建築現場ですが、床タルキに屋根タルキの施工方法です。
たかがタルキと思わないで下さい。
当時は施工が簡単な「ころばし工法」が主流でした。
それも細い1.5角(4.5cm×4.5cm)が多かったと思います。
体重のある方が歩けば床がひよったものです。
当地では、他県に比べて耐震性が問われていませんでした。
もっとも、能登半島地震が起きるまで、大半の方は地震が起きるとは夢にも
思っていなかったでしょう。
その点私は和歌山県育ちですから、地震や台風についてはそれなりに怖さを
知っていた事も家造りの上で役立ちました。
他の施工者の様に無神経になれませんでした。
大抵の現場は、躯体(床・屋根)にタルキを並べた(転ばし)釘止めのです。
この工法は施工が楽で工期短縮・コストダウンになりますが、
構造体とタルキが一体化にならず、地震時のねじれや強い風には弱い工法です。
そこであさひホームは構造体と一体化するタルキの落とし込み工法としました。
床下地材として使う合板も12ミリ厚さから24ミリ厚さとし、
今では28mm厚です。
さらに床構造も落とし込み工法から、1階・2階の床組みは、
しばり(最低寸法105mm×105mm角材)を910㎜ピッチとした剛床構造です。
これでさらに、耐震性能をアップしました。
弊社の剛床構造を現地で見て頂ければなるほどと納得して頂けると
自負しています。