深まる秋
西山から
ある住宅コンサルタントから送られてきたメールから引用
賃貸住宅の建築の相談
さて、先日賃貸住宅を検討しているという方から電話でのご相談を受けたので
ご紹介します。
内容としては、親御さんが亡くなり、兄弟3人で相続した100坪の土地が三鷹市にあるとのこと。
しばらく空き家として置いておいたが、どこからともなく情報が伝わり、いろいろな
不動産会社や建築会社からの売り込みが相次ぎ、建築会社からは賃貸住宅を薦められるとのことでした。
土地の概要を聞いてみると、整形地ですが、駅からは徒歩15~16分。
周りには賃貸物件も多いとのこと。
メディアで空き家対策と騒がれていることもあり、また空き家にしておいても
何のメリットもないとのことで検討し始めたそうです。
空室が出ても家賃保証をしますよとか、老後の年金にプラスして収入が増え、豊かな
老後を暮らすことができますよとか聞こえのよい言葉に、検討している中、ふと不安が出て電話をしたとのことです。
確かに少子高齢化がすすむ中、東京については人口も増加。一局集中で、今後も地方とは比較にならないほど恵まれた場所ではあると思います。
周辺に賃貸住宅も多いということからも、ある程度はニーズもあるのでしょう。
しかし、ハウスメーカーを筆頭に、こんなに賃貸住宅を建てていいのでしょうか。
新築は相変わらず大人気とはいえ、1年を過ぎれば中古物件。
まして、コスト重視で安普請のものを建てれば、すぐにあきられます。
結局、賃貸人の目は新しいものに向き、余程の差別化がなければ、空室が出始め、
改善するためのリフォーム費用がかさみ、最後は家賃を下げざるを得ません。
このお客様には、いいことばかりではなく、裏にあるリスクも重視に考えてみてくださいとお話ししました。
本当にこの場所で賃貸のニーズはあるのか、まわりの賃貸物件で空室が目立っていないかどうか、
ローンの返済、固定資産税などの保有税、所得税、維持管理費などを差し引いて、
本当の手取り額はいくらになるのかなどを冷静に精査し、客観的に判断することが重要だと説明しました。
ただ、こうした客観的な判断は、一般の方では簡単にはできません。
できればプロの目でみさせてくださいとお願いし、今度弊社事務所でお会いすることになりました。
たとえ再検討した結果、十分に優良な計画だとしても、それはそれでプロのお墨付きをもらえるわけですから、安心につながると思います。
もし、少しでも不安な方がいましたら、是非弊社にご相談下さい。
私心
石川県においても私どもの住む小さな地方の町で大手メーカーの賃貸住宅が建築されています。
ところが常に入居者募集の登り旗が建てられていますね。
さらに築年数がそれほど経っていないにも関わらず補修工事がされています。
一括借り上げとか、家賃保証等聞こえは良いのですが、その裏があることですね。
彼らは良い事ばかりしか言いません。
賃貸住宅のオーナーとは聞こえは良いのですが・・・・・くれぐれも十分検討されまして建築して下さい。
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