秋が深まっていく・・・一軒の廃屋・・・耳をすますと・・・この家にいた子供たちの声が聞こえてくるような気がする。
長い冬の夜、囲炉裏のほとりで おじいさんはおじいさんの父から聞いた話をしただろう。ここはむかし深い森で、太い木を切って根を掘り起こして開墾した時の話だ。大きな木の根を掘り起こすのは、ずいぶん苦労なことだった。
狐もいれば熊もいた。イタチに鳥小屋を襲われたことがあった。猛吹雪の冬の夜、朝起きると掛け布団に雪がうっすら積もっていたと・・・
けわしい山のふもとに佇む廃屋は、北海道の厳しい自然と戦った・・・つわものどもが夢の跡だ。
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