P・バラカン氏の「BABYMETALは全く評価できない。あんな“まがい物”で日本が評価されるなら本当に世も末」発言にファン激怒(日刊スポーツの記事より)
かつてモーニング娘。が全盛期の頃、小倉智昭さんがとくダネ!でこんなことを言ってました。
「こんなものが売れるようでは日本の音楽業界は終わりだ」
でも、僕はそうは思いませんでした。
ヒット曲『LOVEマシーン』以降の曲はどれもすごく音楽的に面白かったからです。
80年台の黒人のソウル・ミュージックをオマージュしつつ、かつ聴きやすいアイドル曲に落としこまれてました。
特にダンス☆マンさん他によるベース・ラインはプロもうならせるセンスが要所にありました。
太陽とシスコムーンの『月と太陽』はベースラインが聞きたくて、今でもたまに流します。
他にも変拍子や転調を多用した曲があったり、ミュージシャンが好き勝手楽しんでやっていたのを感じました。
それを上辺のコミカルさだけで音楽まで軽薄だと勘違いしてしまうのは残念でした。
AKB48に関しては、残念ながらそういう遊び心や物珍しさは感じません。
ただ、過去の日本の歌謡曲のヒット曲のエッセンスを詰め込んだ資料的な価値はあるかもしれません。
ひとつひとつのフレーズに明確な元ネタがある感じがします。
さて、上記事のベイビーメタルはどうなのでしょうか?
これも流行りについていけない頭のかたいオジサンの愚痴の可能性はないんでしょうか。
まず、アレンジはともかく、作曲そのものにメタルらしさはありません。
かと言って、J-POPの良さである、コードのモーションを意識したメロディのダイナミックさもなく、歌メロは比較的平坦です。
(分かりやすく言うと、メロディとコード進行に前フリとオチがある、腑に落ちるような展開のことです)
その意味で、ベイビーメタルは、曲のルーツが見えにくくメッセージが意外とわかりにくいのです。
”まがい物”かどうかはともかく、ライブ・パフォーマンス込みで評価されているのかなとは思います。
でも、個人的に『ギミチョコ!!』だけはすごく好きです。