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熊本から気ままに山と自転車のブログ

新麹屋柏原家住宅・塔本の板碑と五輪塔・大坪貝塚

新麹屋柏原家住宅・塔本の板碑と五輪塔・大坪貝塚
2022/7/6(水) 曇

今日の最高気温予報は32°出発時の湿度80%とポタリングには厳しい天候だが、中3日運動していないので熱中症に気を使いながらではあるが、午前10時からポタリングに出る。
目的地を宇城市小川町の国登録文化財「新麹屋柏原家住宅」と町指定文化財「塔本の板碑と五輪塔」同じく町指定文化財「大坪貝塚」とする。

新幹線側道を南進し、国道3バイパスから宇城市松橋へその途中、蓮根田の満開の花(写真1参照)を観る。更にそこから農事用道路を走り、小川町の大型ショッピングモールを目印に小川町寺町へ向かう。国道3を横断し県道244を東に走る頃12時のチャイムを聞く。


文化財巡りをする前に昼食にしようと「出水地蔵水源」(写真2参照)に立ち寄る。


が、腰を降ろす所が見当たらないので、「新麹屋柏原家住宅」(写真3参照)を訪ねる。大正後期建築という。


ここは外観の写真だけにして、次の「塔本の板碑と五輪塔」(写真4参照)に移動する。
ここは2回目のチャレンジ。今日も1回目は分からず通りまでに引き返し、ダメ元でgoogle Mapを再検索して再探訪したところ、辿り着くことができた。


五輪塔(写真5参照)は、崖地の上にある。崖地右側から見上げたが、今一つはっきりしない。


北側に廻ると踏み分けの参道があったが、五輪塔(写真6参照)は、写真のとおりの藪の中だったのでここで合掌し引き返した。


説明文(写真7参照)には、「塔本の板碑と五輪塔。
ここは小川町大字南部田、昔この辺に安住寺という寺院があって高い塔があったのであろう、塔本とよばれている。
小川町史に菊池武光の武政が「城を守山に築く」とある。この地は歴史のにおいの強い所でその場所はこの地の外に考えられないといわれている。
板碑は正嘉二年(1258)竹崎季長が海東の地頭となった建治元年より十七年前の造立で碑文十二行不明なところが多く趣意は速断できぬが逆襲碑と考えてよかろう。町内でいちばん古い。
五輪塔板碑の碑文二行目には「石塔三基造」とあり隣接の五輪塔がよく古式を保っていて同期鎌倉時代の物と推定される、空風輪がのせてあるが後補のものか。
水輪には四方に日輪を刻みキリーク(阿弥陀如来)を記している。他に刻字見当たらず、全体として堂々たる風格を覚える。」とある。


五輪塔を後にして、通りに引き返し小野部田小の北側を左折して大坪貝塚(写真8・9参照)に移動する。


説明文(写真10参照)には、「縄文時代中期~後期前半の貝塚で、南北40m、東西約37m、面積約1,500㎡の範囲に広がる。昭和60年に、付近一帯で行われていた県営ほ場整備事業に伴う発掘調査により発見された。貝塚は、極めて良好な保存状態であり、発掘調査によって多くの遺物が出土した。
貝塚は、ハイガイを主体として構成されており、他にもカキ、ウミニナ、ツベタ、オキシジミ、カガミガイ、アカニシ、ヤツシロガイ、アワビなどが見られる。貝層中からは、イノシシやシカなどの獣骨、縄文土器、石器(石斧、石匙)、玉、貝輪など、貝塚形成時期である縄文時代中期~後期前半の遺物が出土している。
貝塚は、弥生時代になると、埋葬の場として使用されており、貝層中から土壙や石棺とともに、39体分の人骨が出土した。人骨は、副葬品として貝輪、ガラス玉、管玉を身につけており、鉄鏃、鉄刀子、弥生土器などが副葬品として出土している。貝輪には、沖縄諸島でしか採取できないゴホウラという貝が使用されている。
ゴホウラは、交易により沖縄諸島から持ち込まれ、主に被葬者の装身具として各地で出土しており、当寺の地域間の流通や人々の交流が示される資料として特徴的である。
大坪貝塚の周辺には、縄文時代後期前半の七ツ江カキワラ貝塚、竹の下貝塚などが、同様にほ場整備事業に伴う発掘調査によって発見されている。これらと併せて、大坪貝塚の出土物からは、付近一帯における当時の埋葬、生業や食生活に関する具体的な情報を理解することができる。」とある。現在時刻14時前、帰途に就く。


帰路の途中、大津町方面に黒雲があり降雨しているように見える。氷菓を食したところだが、ここは一気に帰宅すべきところと判断した。15時過ぎに帰宅する。10分後くらいして雨が降り始めた。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)35km→新麹屋柏原家住宅35km →熊本(自宅)
所要時間5.5時間(実4.5時間) 総計70km 走行累計49,522km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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