2020/12/17(木) 晴
今日は、最高気温8°出発時の気温4°程と寒い中、温かくなることを期待して10時半からポタリングに出かけた。目的地を山鹿市方面中村熊野神社とする。
熊鹿ロードを北方向へ走り、米塚辺りで正午のチャイムを聞く。山鹿市方保田辺りから昼食のために国道325に出る。寒い日は汁物に限ると、チャンポンを食する。
再度熊鹿ロードに戻り、中村熊野神社を探す。以前に一度来たことはあるが記憶は曖昧で、大きなムクノキ(写真1参照)を目印に探す。冬の日差しではあるが、ムクノキは明るく輝いていた。
鳥居(写真2参照)は、熊本地震で被災し建て直されている。
御堂の祭神は、市の説明板に「いぼ観音」・・・とあるので観音様(写真3参照)ではないかと思う。江戸期まで神仏混合のなごりの信仰形態か。
境内右側に、廃寺心礎石とムクノキ(写真4参照)がある。
熊野神社のムクノキ説明板(写真5参照)は、「・・・当神社は権現さんの名で親しまれ、・・・このムクノキは数百年前にあったとされる仏閣跡地生えており、根はその土台石を包み込んでいる」
とある。
「権現さん」とあるので、古くはこの地方の神とも崇められる有力者の墳墓の地ではなかったかと思う。
心礎石(写真6参照)には、直径42cm深さ6cmのほぞ穴が穿ってある。
中村廃寺の説明板(写真7参照)には、「平安時代、この辺りに建っていた中村廃寺の心礎(柱の礎石)です。同寺は、当寺の郡寺ともいわれ、近くで焼けた瓦が出土したことから、焼失したものとそうていされます・・・」とある。
この地が平安時代から山鹿地方の中心地で、地名どおりの「中村」であったことが窺える。
中村廃寺跡から移動して、山鹿惣門(写真8参照)前を通る。
惣門横に、国指定菊池川チスジノリ発生地の説明板(写真9参照)がある。
文化遺産オンラインには「チスジノリは我国特産の淡水産紅藻類の一種で、発生地は九州南部のみに限り極めて稀に発見される。本発生地は山鹿温泉の南を流れる菊池川の一部約2キロメートルの間であって、本発生地はその一つとして学術上貴重である。」とある。
現在時刻14時前だが、暖かいうちに帰宅したいと帰途に就く。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)33km→山鹿惣門29km→熊本(自宅)
所要時間2時間(実2時間) 総計62km 走行累計37,254km
自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。
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