ジェンダーに関する表現は、
最近はデリケートになっていて、
受け手との経験の差で嫌な思いをさせてしまうことにも繋がりかねない。
東海女性職人グループ『凛九(りんく)』というグループをして
“女性らしい感性”
ということをグループの個性にしているからこそ、
いつも考えさせられる女性らしさ。
女性らしさはそれぞれで良くて
それぞれが経験した中で思う
女性らしさでいいんだと思うのです。
私が、私の個性として
女性らしさと表現するのは自由。
むしろ、私たちはちゃんと自分の考えを発信するべきだと思う。
個性を表現するべきだと思う。
だからあえて書こうと思う。
私の思う“女性らしい感性”とは。
「女性ならではの感性」
これはあくまで私の考える
「女性ならでは」
で、男性にも当てはまるとも言えるし、そんなの女性らしさではないと言われるかもしれません。
私の作品はすべて、
『寄り添いたい』
を、テーマにしています。
根付ですから、
いつもそこにあって、
ずっと寄り添っている。
それがとても、
女性らしさにも思えて大好きな工芸です。
だから、持っていて嬉しい根付を。
ふと笑顔になれるような、
背中を押してもらえるような、
根付を彫りたいと心がけています。
私の思う女性らしさは、
「自分の大切なコミュニティを
心地よくすること」
だと私は思っていて、
そのコミュニティの優先度は時と共に違うからそれぞれ違ってくるけれど、
それでもそのコミュニティを心地よくさせたいとする感性こそが「女性ならではの感性」だと考えています。
より強くとか、より多くではなく、
より心地良く。
だから、寄り添うし、笑うし、
明るいし、愛情深いし、優しいし、
オシャレするし、花を活けるし、
乱す人に対してヒステリックにもなるのかな。
これが、私の思う女性らしさです。
凛九メンバーにもそれぞれの
「女性らしい感性」
があって、これを押し付けるつもりはないし、
それぞれでなきゃだめなんです。
その集合体が凛九です。
結成初日に撮影した凛九の写真。
だいたい誰かが目を瞑っちゃう。。。
真ん中は、着物を貸してくれて
着付けしてくれた井澤伸子先生。
先生の上がメイクをしてくれた
中野浩恵ちゃん。