今朝は、師匠にお電話。
近況など、ご報告。
最近は、コロナで伺えないので
(もう、独立はしているのですが、
ときどきは顔を出したい)
時々お電話で近況の報告をしたり
展示の話しをしたり。
相変わらず師匠は活動的です。
見習わねば。
今日の電話での本題は
『清宗根付館』
について。
今、コロナのため5月と6月の合同の展示が行われていて
普段以上に見応えのある展示となっていると聞き
清宗根付館に行ってきました。
(密にもならないので、こういう落ち着いた博物館・美術館はおすすめです)
まあ見事な、ため息の出るような作品ばかりの展示で
うっとり勉強させていただきました。
なかでも今回、師匠の作品がいっぱい展示されているのです。
びっくり。
20点弱あったかなあ。
他の人の根付と比べて
(現代の職人さんの中には、使うことを目的とせず
展示してもらうことを目的とした作品も多い中)
師匠の作品は根付として使ってもらうことを目的に
丸いかわいい作品がいっぱいで、
黄楊の木の特徴を活かした
温かさがにじみ出る面白い作品が多いんです。
改めて見て、やっぱり勉強になります。
人柄が出ているんだろうなあ。
そして、こういう展示からは
師匠に教えてもらうだけでは気がつけない
他の人の発想や手法、
なぜ私はこの作品には惹かれるのに
この作品はあまり惹かれないんだろうなど
いままで固執してきた考え方を柔軟にしてくれて
行くたびに新しい発見をくれるありがたい場所です。
私はなにより、道具の知識がなさすぎますね。
根付職人は、彫刻刀を買っても来ますが
自分で作品に合った刃物を作ったりして
自分ならではの作品を作るのです。
そういう刃物(金属)の知識とか、
機械の知識とか、
自分ならではの武器(道具)を
もっと作らないといけないと実感。
いい職人は使う刃物が少ないなんて言われますが
もっともっといい刃物を手に入れないと。
ここ、今の私には彫れないな。
なんでこんなに早く彫れるんだろうと
びっくりすることも多い場所です。
反省や情けなさもいっぱい感じつつ、
それでも学んで、もっといい作品を作るのだ。