年明けに師匠の親友のようなライバルのような方が亡くなった。
25年前に取材させてもらった時からずっと、あいつがいたおかげで俺は成長出来たんだと話してくれていた人。
今は、大阪と伊勢とで離れていたのでそこまで親しくしていたようではなかったのだけれど、会えば悪態の一つや二つ、笑ってつける間柄だった。
師匠より一回り(12歳)上の人だったので、88歳。
まあ、大往生だ。
とはいえ寂しいだろうなぁと、最近はちょこちょこ師匠のところに顔を出している。
まあ、ええ年やからなぁ
と、特に落ち込んだ様子もなかったのだけれど、
最近は特に、刃物の作り方などのことを聞いていることもあり、
「これはYさんが考えたんやけどな。」
「これはYさんが持ってきたんやけど」
と、お名前が話の中によく出る。
良い関係だったんだな。
共に切磋琢磨して、協力してきた仲間だったんだなというのがとてもよく伝わる。
羨ましいな。
おかげで、師匠は本当にいろんなことを知っていて、今私たちがその知恵を教えてもらっている。
もちろんそれは師匠の鍛錬の賜物なんだけれど、師匠とYさんの切磋琢磨の証でもあると思うのです。
Yさん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。