※WWⅡのロシア女性兵の実体験集です
今までの巻より永く苦しく、想像の入り口で跳ね返されて、何度も何度も今めくったページを見直しながら読み返した。あまりに重厚
で、これまでの巻は氏の爽やかな絵柄も有り良い意味でも時々手に取り読もうと、感動の場面が在った。ロシア語・英訳して全世界に広めたいと。もちろんこの巻もそのはずだ
が、あまりにも筆舌に尽くしがたく、時間が掛かると感じた。頭が追いつかず、腸が煮え繰り返るような感じがした。エピソードとしては救いの在るものもあるが、3巻は全体通し
何と言い得るか一つの境地を看ていて、簡単に書評できない凄みが有るのだ。特にYouTubeの試し読み版は爽やかに仕上げられていたが、いよいよ本当に戦争ものの様相。
作者と富野由悠季との対談で、この世界の片隅に、も意識にあったと書いていたが。3巻では別の国の戦争を知らぬ後の世代として、という描写より…語部の真に鬼気迫る様を顕現させんとする、また別の意気込みを感じる。
読者としてこれを呑むには時間も意気も必要になるが、必ず何とかして、伝え続けていかなくてはならないと痛感する。ロシアに、世界に、忘れてはダメだ!と声を上げなくては
試し読みPV
https://m.youtube.com/watch?v=vJt1aRQsshI
朗読PV https://m.youtube.com/watch?v=O1n_LXva3nc
追記修正 WWⅡロシア女性兵
の実体験集、迫真の3巻
…これを読んでどうなったか?誤って自分よりも大きな獲物を呑んでしまったヘビのよう
な読後感だった。帰還して結婚した女性兵を待ち受けていたもの、亡くなった夫と話そうとした女性、井戸に放られる子供の叫び声、両手を失った兵を看護した時の事など・・・
ここはどこか、自分が誰か一時あやふやになり、風雨の音に慄き…小梅けいとさんの絵は殊更に残酷な描写を必要以上にしたりしない
にも関わらず私は鏡で自分の顔を、眼を確かめ、居間に行って家族の顔を一目見ずにはいられなくなった。たとえ生体研究や手術立会などの体験が無い方でも、この3巻には魂を揺さぶられるだろう。何とかロシア語・英訳し世界に広めたいが、該当箇所に進むまでは開くのが辛い、鬼気迫る、そんな3巻だった
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